日刊せみなりーBLOG

お天道様!

更新日:2016/08/15

全道を歩くうちの会社のお仕事は、
色々な事を学べる。

例えば、
お米の生育と気温の関係。

あれは、
ずいぶん前のこと

冷夏の年だった。
7月に富良野の現場だったが、

寒くてウインドウブレーカーを
着るほどだった。

調査をした家は農家さんで、
『今年はダメだな、

7月に寒かったら米はダメさ。』
と、ご主人が言った。

私は、農業は全くの無知だったが、
7月の暑さが重要だと

この時知った。
この話を、ホンワカH君に言うと

三石の米農家だったホンワカH君は、
『そうですか、うちの親父は、

8月の暑さが大事だと
言っていたけど』

と言うので、
地域差かしらんと思ったが、

本日、
その意味が解明された。

我が家の米倉
赤井川村の石川農園から届いたお米の中に

田んぼの写真入りで
お手紙がはいっていたのだ。

それには、
おこめは、7月の暑さで

稲の葉っぱは大きく育ち、
穂が顔を出す。

そして、
8月に入ると

籾が開いて花を咲かせ受粉をする、
この時、

風や雨にあたると穂は黒く変色をして
受粉しなくなる。

事が書かれてあった。
なあるほど、

7月8月ともに
暑さや晴れが必要なのだ。

お米は
水とお天道様が作るのだ。

だから、
冷夏は大敵で

北海道は冷害との闘いだったのか。
と、納得した。

そう言えば
昔は、随分と

冷害や冷夏の話題があったが
近頃は、

あまり聞かなくなった。
そこそこ寒い夏でも

お米は育っているようだ。

それにしても
人間の命を繋ぐ食べ物は

自然の中で育っているのだなあ、
と改めて思う。

今年は6月が日照不足で心配したが
7月の中旬からどうにか

持ち越した。
石川農園のお手紙には、

『何事も天候に左右される農業。
心配したり安心したり。

最近はそこに面白さを感じています。
稲さん、頑張れ!そして

お天道様よろしくおねがいします!』
と書かれてあった。

ふと、
人間には自然を敬う気持ちが

必要なのだ。
と、思った。

自然に生かされている人間。
ここしばらく、

お天道様に、
柏手パンパンを

していない事を思い出した。
秋に美味しいお米を頂くためにも

明日の朝から
お天道様、ありがとうございます!

柏手パンパン!
を復活しようと思う。

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