うちの会社が、
加盟している団体の一つに、

北海道中小企業家同友会というのが
ある。

大変熱心に勉強をする団体で
同業他社さんも加盟しているところが多い。

今日は、
その会の常任理事会があり

参加した。
全道の頑張っておられる会社の方々ばかりで、

キョロキョロと
皆さんのお話をお聞きしていたが、

その方々の中に
浜中町農業協同組合の組合長、

石橋代表がおられた。
私より一回り以上年上だが、

とてもそうとは見えない。
発想といい、行動といい、

群を抜いておられる。
尊敬の念で、お話をお聞きしたが、

石橋さんは、
『先日、道庁に詰めている新聞記者さんに、

北海道の農業の中で
1番の生産額を占めているのは、

なんだと思いますか？と聞きましたら、
お米と答えが返ってきました。』

と、言われました。
私は、心の中で？マークでした。

石橋さんは、
憤慨した声で、

『1番は牛乳なんです。
なんと、酪農家たちは、

宣伝が足りないのだろうと
思いました。』

と、仰っていた。
うちの会社は、

全道くまなく、
あらゆるものの調査をするが、

牛舎の調査は結構多い。
天塩も標津も十勝も

いっぱい調査をした。
牛さんたちの排泄物は、

堆肥場で、
尿と便に分けられるが、

その堆肥場の調査も
いっぱいした。

尿溜槽はわかりにくく、
落ちる危険があるから、

みんな気をつけて
調査をする。

もちろん、
牛さんがウロウロしている時もあり、

舐められることもあるけれど、
まずは、若い女性順に舐めるのか、

ビベロYちゃんはよく舐められるが、
私は、一度もない。

牛さんの搾乳は、
超早朝と夕方するので、

酪農家の皆さんのお話は
夕方を避けて伺う。

大変なお仕事だが、
霧の大草原の中で

草を食む牛のすがたは
魅力的だ。

私は、
自分があれだけ北海道中で、

牛さんを見ているのに、
生産額が全道一だとは思わなかった。

千葉工大出身の石橋さんは、
寝ずの努力で酪農を学び、

大学で学んだ品質管理システムを
酪農に応用し、

ハーゲンダッツジャパンのアイスクリームの
原料になるなど、

北海道の酪農に
大きく貢献されている。

私は、
自分がもっと北海道について

知らなければならないと思った。

子供たちが大好きなハーゲンダッツ、
少々お高いから、

そんなには買えないけれど、
絶対喜ばれるハーゲンダッツは、

北海道の牛乳でできている。
いやいや、それだけではない。

美味しい牛乳も、
バターもチーズも、

北海道産ばかりじゃないか。
美味しい乳製品の代名詞、

【北海道の牛乳でできている！】
は、北海道の経済を支えている。