日刊せみなりーBLOG

世代の役割?

更新日:2016/09/08

運転手の、
短期バイトをお願いしている助っ人Aさんは、

39歳。
ずーと海外で働いていたそうだ。

現場先の昼食時、
助っ人Aさんが言った。

『激動の高度経済成長時期を生きるって、
面白かったでしょうね。

時代がどんどん変化していくのを、
体験していくのだから。』

この話になったのは、
私がチンチン電車で高校に通っていた。

と言ったことからだった。

『昔はね、岡橋と言って、
札幌駅の横に橋がかかっていて、

そこをチンチン電車が通っていて、
私は21の停留所を乗って、

学校に通ったの。』
助っ人A君は、

『すごい、その頃の札幌の地図を見てみたい。』
そして、

『道庁の赤レンガは、
ずっとあのままなんですよね。』

と言った。
助っ人A君は、北見紋別出身で、

その後、海外に行ったので、
札幌は詳しくなかった。

『ううん、前は、
赤煉瓦の一部が残って使われていたのを、

つくった当時に復元したのよ。
私は、昔の道庁の方が好きだった。

レンガの色が違うのよ。』
これは、本心だ。

道庁赤レンガは、
父の職場でもあり、

幼い時からよく行ったけれど、
今より深みがある赤だった。

『どうして、昔の赤レンガは、
一部のみ残して、壊されたのですか?』

助っ人A君が聞いた。

『多分、高度経済成長の時は、
なんでも、新しいもの、コンクリートが良いと

思うんじゃない。
古いものの良さに気がつくのは、

もっと後なのよ。』

本当に、そうだな、
と、思う。

私は、昭和30年生まれ、
まさに、いけいけどんどんから、

給料が減る時代まで、
社会人として経験している。

そして、今は、
成熟期の中で、どう成長するかに、

衰退気味の脳みそを使う。

確かに、
面白い時代の真ん中を

生きているのかも知れない。
助っ人A君は、

『だから変化に強いし、
変化を作れるんですね。

僕たちの時代は、
変化に弱い。』と言った。

あ、なるほど。
そうなのね。

今の子は、大人しいとか、
冒険をしないとか、

色々言うけれど、
変化の少ない時代で育ったのだ。

なんだか、納得した。

でも、うちの会社の社員たちは、
様々な変化や前進に目を向けている。

まだまだ、
成長、進歩はあるもの。

それを引っ張るのは、
やっぱり、

高度経済成長期を生きた
私たちなのではないかしら、

と、思った。

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