私は、
36歳まで看護婦だったが、

看護婦の仕事も、
様々な職業の患者さんと、

知り合うことができて、
それはそれは面白かったが、

今の仕事も、
それはそれは、

色んな仕事の方と知り合い、
へーふーんと、

興味が尽きない。
近頃知り合った方で、

珍しい職業は、
プロのスキーヤーだ。

彼は、Iさん、35歳。
なんでも、時々、

雑誌やテレビに映るらしく、
その時は、

ノースフェイス一色になるそうだから、
よほど上手らしい。

夏場は、
山歩きが多いそうだが、

そのIさんが、
長靴について語っていた。

『長靴で丈夫なのは、
Pronoですね。

あ、それから、
ミツウマが、良いですね。

さすが、老舗です。』
おおおおお、なんと、ミツウマ！

昔は、
今よりもっともっと、

長靴を履いた。
雨の日、雪の日、なんでもない日、

長靴は必需品だった。

三つの馬の顔が並ぶミツウマゴムは、
子ども心に、

長靴と言えばミツウマ！の感があったが、

気がつくと、
子どもも、

スノーシューズなるものを履き、
長靴は雨の日に、

ちょこっと履くくらいだ。
しばらく、

ミツウマさんは、
忘れていたが、

会社は小樽にあって、
健在だ。

よし、次に長靴を買う時は、
ミツウマにしてみよう。

雨の日、雪の日、なんでもない日、
サクッと履けて、

丈夫で長持ち、
安価で気楽。

長靴は、
働く人と庶民の味方だ。