日刊せみなりーBLOG

ご存知ですか?

更新日:2016/12/04

先日、
本州からお客様がお見えになって、

モゴモゴ改めハリマオウN社長は、
親分肌のO顧問と一緒に、

おもてなしを計画したが、
残念なことに、

宗八鰈の釣りは
天候が悪くて断念。

さて、
どうしようと考え、

そうだ!小樽へ行こう!
となった。

小樽応援団の私は、
それはいい!それはいい!

と、大賛成。
親分肌のO顧問が選んだ場所は、

小樽貴賓館旧青山別邸だ。

それはいい!それはいい!
と、私は大賛成。

何せ、
小樽の古い建物活用コンテストでも、

1位になった素晴らしい建物だから。

で、
お客様をお連れしたその日、

帰ってきたハリマオウN社長が言った。

『あれは、凄い建物だな。
あんな建物があったんだな。』

そうなのですよ。
すごいでしょ。

何せ、
あの建物が建った当時、

小樽には、
日本有数の大金持ちが、

何人もいたのだから。

『それが、案内の予約をしていなくてさ。
そしたら、売店の女性が、

私でよければ、お話ししますよ。
って、案内してくれたんだけれど、

それが、また、面白い話で、
いやあ、良かった!』

のだそうだ。
もちろん、お客様も大満足!

よかったね!
でも、寒かったでしょう?

『それが、
みんなに毛糸の靴下を渡してくれて、

だから、そんなに寒くなかったよ。』
と言うではないか。

おおおおおおお
なんという心遣いだ!

小樽の歴史的建造物は、
素晴らしいが、

寒い。
その寒さは足から上がってきて、

冬に行くと
風邪をひく。

それが、
唯一の悩みどころだったが、

毛糸のふんわり靴下を渡すと言うアイデアは、
なんと言う素晴らしい発想だろう。

聞いただけで、
心がほんわかしてきた。

旧青山家は、
祝津の網元で

にしん漁で巨万の富を築き上げ、
大正6年から6年半余りの歳月をかけて、

この別荘を建てたそうだが、
今、この建物を所有しておられる方の、

この別邸を思う気持ちは、
冬に訪れる方に

毛糸の靴下を渡すと言う所に
現れている気がした。

まだ、行ったことがない方は、
是非、いらして欲しい。

北海道にこんな建物があったのか!
と、驚かれるに違いない。

旧青山別邸は
国の登録有形文化財でもある。

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