正月明けの三連休ど真ん中、
帰省していた娘たちが帰っていった。

『お前が本州の大学にやるから、
帰ってこなくなった。』と、

娘2人が本州で就職結婚した事を、
夫がぼやくのも、

近頃はなくなった。

夫も8人の孫の遊び相手に、
疲れる年になったのだろうか。

とは言え、
娘たち家族を空港で見送る時は、

やっぱり寂しい。

今日の千歳空港は、
そんな私達みたいな祖父母で溢れていた。

愛知に帰る長女家族を見送ったあと、
長野に帰る次女家族の便は、午後だ。

札幌の孫と合わせてまだ、
チビが5人残っていたので、

『昼はフードコードで食べよう！』
となった。

千歳空港にフードコートができたのは、
いつ頃だったろうか。

ジンギスカン、トンカツ、うどん、
アイスクリーム、ハンバーガーに韓国料理、

インドカリーにラーメンと種類も豊富だし、
キッズコーナーがあって、

子連れにはありがたい。
ラーメン、ハンバーガー、

豚丼にホットドックと、
それぞれに好きなものを食べ、

4歳児と小2は、
最後のガチャガチャをジジとしにいき、

300円のガチャガチャで、
腕時計をせしめた小2は、

超満足顔だ。

フードコートの大きな窓からは、
ひっきりなしに飛ぶ飛行機が見える。

『そろそろ時間だわ。』
と次女に言うと、

次女は、残念そうに頷いた。

次女が帰ると、
本当にお正月休みが終わる。

午後になると、
搭乗口は少し空き始めていたが、

私たちのような祖父母がずらりと並び、
手を振る様は、

午前中と同じだった。
なんとなく、すぐ帰る気になれず、

残った三女と孫2人を連れ、
『買い物をして行こうか』

と、
いつもは行かない北海道物産館の方に行った。

立ち食い寿司は、
混んでいた。

美瑛のパンは、
売り切れだった。

どこもかしこも、
人で溢れていた。

やっぱり、新千歳空港は、
羽田空港より充実していると思う。

そういえば、
昨年、新千歳空港周辺調査をした際、

千歳に住む方々は、
空港に遊びに行くことが多いと聞いた。

確かにここは面白い。
上には、映画館もお風呂もある。

今度は遊びに来ようかな。
と思ったが、

なんとなく、
それも寂しい気がした。

来て嬉し帰って嬉し孫の顔
は、

ちょっと違うと思う空港だった。