日刊せみなりーBLOG

おー新体験だ!

更新日:2017/01/14

外国に一度も行ったことがない私が、
イタリア人の友人に、

本場のイタリア料理を、
作ってもらった。

場所は小樽の古民家。

多分、
建てられたのは、

昭和20年前後と言うその家は、
大工さんが自分のために作った家で、

斜面に建っていて、
平屋だが、

小樽湾が直角に続く窓から
よく見え、

古い窓の建具と相まって
なんとも言えない心地よさがある家だった。

今は、Kさんが自分で少しずつ手を入れ、
まきストーブで暖かく過ごせる家になっていた。

昨日は、そのキッチンもお借りし、
オーストラリアから移住計画を立てておられる、

イタリア人のご主人と
日本人の奥様のカップルが、

本場のイタリアンを
イタリアワインとともに

ご馳走をしてくださったのだが、

『鯛とヒラメのカルパッチョです』
と出された料理を見て驚いた。

深めのお皿の上に乗せられた、
ヒラメと鯛の上には、

これでもか!と言うくらい
オリーブオイルがかけられていた。

と言うより、
オリーブオイルの中に、

魚が沈んでいる感じだ。

『うわああ!これが本場のカルパッチョ!
どうやって作るの?!』

と、私は日本語で言った。
一応、高校も卒業し、

看護学校でも英語は習ったが、
中学生レベルの英語能力もない私、

イタリア人のご主人Nさんとの会話は、
奥様のA子さんの通訳入りだった。

その通訳入りの話では、
イタリアのカルパッチョは、

たくさんのレモン汁に魚をつけ、
まず、締める。

これは、
本物のレモン汁でないとダメらしい。

ヒラメも鯛も、
切り身の中くらいまで、

レモンの酸で白くなっていた。
『こうすることで、ノロウイルスも死ぬらしいです。』

奥様が仰った。
そして、そのしめた魚に塩胡椒で味付けし、

オリーブオイルを魚がつかるほど、
たっぷりかける。

なるほど。

日本のカルパッチョは
お刺身に、

オリーブオイルのドレッシングをかける感じだから、
全く違う。

お味は?
くどくない?

と思いつつ、
一口食べると、

美味しい!
全く、油っぽくない。

レモンがさっぱりさせてくれるのだ!
キャハ!

そして、
イタリアの白ワインと、

ピッタンコ!

奥様のA子さんが仰った。
『イタリアの家庭では、

びっくりするくらいオリーブオイルを、
使います。

良いオイルが手頃な値段で
手に入るから。』

なるほどねえ。

この美味しいイタリアンとイタリアのワインのパーティは、
終電まで続いたが、

参加した9名が
食べ、飲み、お喋りし、

そして笑ったパーティだった。

私は、
これが外国のホームパーティーなのだな、

と、思った。

小樽の古民家で
最高の景色を見、

本場のイタリアンとワインを楽しみ、
初めてあった人たちとも、

楽しい会話で、
幸せな時間を作る。

それは私にとって
初めての経験だった。

人生は知らない事ばかり、
あーだから楽しい!

なんだか、
ワクワクした夜だった。

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