日刊せみなりーBLOG

目標!ココロふんわり。

更新日:2017/01/16

自分の心に、
あっちゃー!と、

思う瞬間がある。

例えば、
急いで帰ろうとしている生協のレジで、

前のお客さんが、
レジの女性と話をしていた。

そのお客さんは、
80歳前後の男性で、

話から毎日買い物に来て、
レジの方とは顔なじみらしい。

ジャンパー姿の男性は、
一人暮らしなのだろうか。

レジの方に、
『寒くなったね!滑るから転ばないでよ。』

と、
声をかけられていた。

男性も、
『そうなのさ、滑るっしょ。

雪かきもあるから大変さ。』
と、答えていた。

川沿は、田舎だけれど、
それでも、札幌だ。

生協ソシアも大きなスーパーだ。
そのレジで、

気さくに一人暮らしの高齢者に、
声をかけて、話をするのは、

ほのぼのするではないか。

なのに、、、だ。
その時の私は、

イラッとした。
急いでいたから。

そして、
すぐに、苛立ったことに、

あっちゃー!と、
思ったのだ。

人の心を無くしている。
いかん。。。。。

それから暫くして、
生協でまた同じ光景に出くわした。

レジの方も同じ女性だった。
『昨日は、来なかったの?』

と、そのお客さんに聞いた。
『いやあ、来たさ。

⚪️⚪️さんのレジに行った。
いやあ、しばれるね。』

『あら、今日は、魚の煮付けを作るの?
いいね。』

そんな会話が、
レジとお客さんの間で続いた。

やっぱり、
常連の1人暮らしのお客さんらしい。

今度は、苛立たず、
微笑ましいと思った。

その生協の帰り道、
歩道は雪で狭くなり、

それも雪で盛り上がって、
ツルツルになっていた。

私は、
ただただ、転ばないように、

下を向いて歩いていた。
ら、急に頭上で声がした。

『どうぞ、先にいらしてください。
私、滑るのが怖くって、

ちょこちょこしか、
歩けないので。』

同年輩の女性が優しく笑った。
『本当に、滑りますね。

怖いです。
お先に失礼します。』

私も笑顔で言って、
先を越させて貰った。

たった、これだけだけど、
心がやんわりした。

昔、
父が言っていた事を思い出した。

『俺は、東京が嫌いだ。
人を追い抜いて歩いていく。』

これを聞いた時は、
道だから、仕方ないんじゃないの?

と思ったけれど、
多分、父が言いたかったのは、

その追い抜かれる時の感じが嫌なのだと、
わかった気がした。

買い物で、
お客さんとお店のおばさんが、

やりとりするのは、
市場では当たり前だ。

雪国で、道を譲り合う時も、
すみません、ありがとうございます。

も、当たり前だった。

私は、
自分の心があっちゃー!

の時より、
笑顔で道を譲り合っている時の自分の方が、

好きだなあと思う。

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