雪は、
美しいが、

時として、
心を惑わすのか。。。

今年は、聞かないが、
雪かき事件はよくある事で、

雪かきによる、
ご近所さんとの軋轢は、

北海道では珍しいことではない。

なので、うちの会社でも
気を使っているのが、

会社の生垣だ。
お隣のマンションとの境に植えられており、

雪が降ると、
生垣の上にこんもりと雪が積まさり、

マンション側の駐車場に落ちると、
事である。

昔、一度落ちたことがあり、
もちろん、クレームが入った。

それ以降、
会社の管理人をしてくださっているMさんが、

生垣の手入れを入念にし、
こちら側に雪が落ちるように、

生垣のてっぺんには、
斜度をつけている。

それでも、
大雪になると心配だが、

Mさんは、
丁寧に雪下ろしをしてくれるので、

クレームは入らず、
ありがたいが、

実は、
うちの会社の駐車場側にもマンションがあり、

うちの会社との境は、
そのマンションの生垣が、

植えられているのだが。。。。
そこに積もった雪は、

当社の駐車場に落ちる。
今年の大雪で、

生垣の雪は日増しに高くなり、
なんども、うちの方に落ちていた。

あー言いに行かなくちゃあ。

と思っていたが、
そういう話は、言いにくく、

でも、心の中では、

『なんで、お隣の生垣の雪まで、
うちで除雪しなくちゃならないのよ！』

と、私は、
口をとんがらせていたのだが、

今朝、
雪が降っていない除雪のない朝、

出社したら、
びっくりした。

気遣いU君と、
地味に明るいねあかのT君の2人が、

そのお隣の生垣に積もっている雪を
当社側に全部落とし、

除雪機で除雪をしているではないか！
すごすぎる！

私は、二人に思わず言った。
『あなたたち、偉い！

利他の心をまた、
教えられたわ。』

ハリマオウN社長が、
うちの方針の中に、

2年連続で入れている言葉は、
【利他の心で】だ。

なんとなく、
私は、できている気がしていたが、

人間、とっさに心に浮かんだ事が、
本当の姿のようで、

『あっちの雪は、あっちでしょ。』
の私は、

先にこちら側に落として、
除雪をする若い二人に利他心を、

教えられた気がした。

でも、就業前の時間で、
雪かきをしている2人のために、

やっぱり、
お隣のマンションには、

言いに行くのが、
私の仕事だな、と思った。

まずは、
こちらで雪を始末してから、

『すみませんが、、』
と言う事にしよう。

雪は、
美しいが、

時に揉め事の材料になるから。