うちの会社の、
『勝手に飲んでね！』は、

ホットコーヒーだ。
福利厚生費でコーヒー豆を買い、

コーヒーメーカーで落とす。
ポットは、魔法瓶になっているので、

10人分は入る。
内業をする社員が多いと減るが、

現場が多いと、
ほとんど減らない時もある。

以前は、
圧倒的な社員がコーヒー派だったけれど、

世代交代が進み、
今は、【自分流】も増えて、

好きなものを飲む人もいるが、
朝、早くきた社員がコーヒーを入れてくれ、

最後のいっぱいを飲んだ人が、
次を作っておく決まりだ。

が、たかがコーヒー、
されど、コーヒー。

で、
好みの濃さが違う。

どうも圧倒的多数が、
濃いコーヒーがお好きなようで、

私は必ず、
薄めて頂く。

今日も、コーヒーをカップに注ぎ、
隣のポットのお湯で薄めていたら、

ホンワカH君が言った。

『俺、濃い方が好きだけど、
毎日何杯も飲むから、

むつみさんがお湯で薄めるのを見て、
俺も薄めるようになったんです。』

あら、そうなの？。

それを聞いていたスノーマンK君が言った。

『どうりで、
近頃ポットのお湯の減りが早いと思った！』

お昼にカップ麺を食べようと思うと、
足りない時が多いらしい。

まあ、
そんなには飲まないと思うけど、

確かに、
昼時のポットのお湯は重要だ。

ホンワカH君は、
スノーマンK君の言葉も気にせず、

コーヒーをすすりながら
席に着いた。

私がコーヒーを好きになったのは、
多分、タバコを吸うようになってからだ。

私は、45歳まで喫煙家だった。
看護婦時代、

『むっちゃんは、
タバコとコーヒーの姿しか思い浮かばない。』

と言われるくらい、
共に好きだった。

というか、
タバコを吸う時は、

コーヒーがないと吸えない。
と言った方がいいかも知れない。

だから、
コーヒーが切れるとタバコが吸えず、

どうしよう！！！
となるので、

タバコの在庫と、
コーヒー豆とコーヒーフィルターの在庫チェックは、

欠かせなかった。
それが、45歳の秋、

禁煙をした。
どうにか、禁煙歴は16年を越えた。

そして、
禁煙歴と共に、

コーヒーは薄口が好きになった。
家では、

薄口の私と、
濃いコーヒーが好きな夫で喧嘩になるが、

今は、
飲む量が減ったので、

それぞれに合った濃さのコーヒーを、
入れている。

会社のコーヒー豆の減る量は、
結構なものだが、

コーヒーは抗がん作用もあるらしい。
まあ、みなさん、

胃を壊さない程度に飲みましょう！
会社のコーヒーメーカーは、

3台目だ。