日刊せみなりーBLOG

新スタイル!

更新日:2017/02/12

私はただいま、61歳。
今日も寝起きの私に

『お前、ひどい顔をしているぞ。
大丈夫か。』

と夫が言ったが、

『え!そんなことないよ。
今、鏡を見たら綺麗だった。』

と返したら、
呆れられたが、

少なくとも、
昨日美容院に行ったので、

少しはましになったはずだ。

私は、何せ、
美容院がとても億劫で、

下手をすると4ヶ月は行かず、
山姥みたいになり、

美容院の先生に怒られるのだが、
年3回しか美容院に行かなくても、

浮気をしないので、
その美容院の先生方との

信頼関係は強い。

じつは、
60代ご夫婦が経営されているその美容院は、

今度、
都市再開発事業で移転が決まり、

『2月1日から、ル・フレールにて、
鏡をお借りして営業させて頂くことになりました。』

と言う案内状を貰った。
鏡を借りるって、間借り?と、

さぞや肩身が狭い思いを、
されているのではないかと、

心配して行ったのだが、
わああ!

そこは、びっくりの世界、
【美容室のシェア】だった。

なんともセンスの良い空間に、
8つの鏡席があり、

それぞれに距離感があって、
心地よい。

シェアしているのは、
8人の美容師たちで、

資生堂美容室を定年退職をした女性3人、
60代後半の男女3人、

そして、
40代のご夫婦2人だ。

それぞれに、
働きたい形態が違うが、

街中に店を持ちたいのは、
同じ、

ならばと、
美容室をシェアする事にしたそうだ。

昨日は、
資生堂からの美容師さんはいなかった。

なんでも、
朝だけさっと仕事をして、

それでは!と帰られたそうだ。

私の先生のご夫婦は、
疲れが目立つようになったので、

週休3日。
40代のご夫婦は働き盛りなので、

夜8時まで受け付けているそうだ。

私の先生は、
『長年、店を持ってきましたが、

そこでは得られない学びや刺激もあります。』
と仰っていた。

私は、
シェアするというのは、

結構難しいことだと思っていたが、
美容院と言う形態の中で、

それが可能なことにびっくりした。
もう一つの驚きは、

シェアしている大半が、
60代だという事だ。

もちろん、

各々が距離感をわきまえ、
ルールを守ることができる人たちなのだろう。

でも、
今まで、

一軒の店を持っていたり、
資生堂と言うブランドで働いてきた人が、

美容室をシェアするという、
新しいスタイルに飛び込んだ事が、

私には、
驚きだった。

鏡に映る景色の中に、
二条市場があった。

札幌の中心部で、
また新たな商売の有り様を、

60代の方々が始めたことが、
嬉しかった。

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