偶然なのかもしれないが。

昨日、私は鹿児島の研修を終え、
城山観光ホテルと言う、

鹿児島を見下ろす位置にあるホテルから、
鹿児島駅に向かって

送迎バスに乗った。

学びが多い研修だったので、
バスのお隣の席のお仲間と

話も弾んだ。
彼女は富山の方で、

話は北海道の事になり、
『昔、家族で行こうと計画したら、

飛行機が飛ばなくて、
行けなかったんです。

それも、北海道は晴れなのに、
富山の天気が悪くて。』

と、彼女は言った。
そうなんですよね。

北海道って、
飛行機が飛ばないと、

どうしようもなくて。。
と、私は、答え、

『早い飛行機なので、
急いで帰ります！』

と、
遅い時間の飛行機に乗る友人たちに

別れを告げ、
私は空港へと向かった。

で、急いでお土産を買い、
お昼ご飯を食べ、

搭乗口付近に陣取った。

そろそろ、
搭乗だわ、と思ったその時、

アナウンスが始まった。
『東京行き14時45分は、

点検後不具合が発見されたため、
部品交換を必要とし、

出発の目処が立っておりません。
今しばらく、

お待ちください。』
なにおおお！

羽田から千歳への乗り換えまで、
45分しかない。

乗り継ぎはどうなるの？！
と思ったのは私だけではなく、

JALの皆様も
対応に追われていたが、

何せ、
どの便も満席状態、

おまけに、
乗り継ぐ便も、

どれも満席だ。
結局、函館、青森に戻られる方は、

東京まで、
どうにか空席を待ち、

東京一泊となった。
友人たちは誰も騒がす、

さすがであったが、
はて、私はどうなるのかしらね？

と、ぽつんとしていたら、
中野さまーと、

呼び出され、
『伊丹経由で千歳に向かう便が、

一席だけ空きました。
乗られますか？』

との事、
もちろん！と、

私は、
JALの優しい受付嬢の後を走り、

伊丹行きに飛び乗った。
やれやれだ。

残念ながら、
伊丹空港では2時間の待ち時間、

19時10分発だ。
帰れるのだから、

良かったと、
律儀に、

17時30分の終業時間を待って、
いざビール！

帰れる安堵感と、
久しぶりの伊丹で

心も弾み、

あら、もういっぱい！
と、女一人旅を楽しんでいたら、

アナウンスが流れた。
『19時10分発札幌行きの飛行機は、

使用いたします飛行機の到着が遅れたため、
20時10分の出発となります。』

なんじゃと！
なぜになぜに？

私を札幌に帰したくないのか？！
と思ったが、

まあ仕方なし。
あんなに急いで二杯目のビールを

飲むんじゃあなかったわ。
と、もちろん、

3杯目の缶ビールを
頂いた。

が、しかし、
他の便は飛んでいるのに、

と不可思議だが、
結局、

夜中の12時に、
私は川沿のアパホテルに着いた。

出迎えてくれた夫に、
あのさあ、

こんな事ってあるんだね、
と話したが、

やっぱり、
神様がいたずらをしたとしか、

思えない。