日刊せみなりーBLOG

たまに、哲学。

更新日:2017/04/24

うちの会社の仕事は、
公に必要な土地の上にある、

全ての権利の調査積算理論構築と言う、
まあー難しい仕事で、

先日入院した病院で、
『どんなお仕事なんですか?』

と聞かれ、
一応説明したが、

看護師さんたちは一応に、
『まあ!珍しいおい仕事ですね!』

と驚かれ、
よくわからない!風だった。

私も転職をした際は、
???だったが、

当社の相談役中川絃穂に教えて貰い、
『むつみ、この本も読みなさい。』

と、
市販されていない本も読んだ。

その本には、
中川も出てきて、

補償について語っていたが、
中川の話の中に、

『その土地で生きる』事が、
多く出てきた。

それは、
アイヌから始まって、

様々なその土地で生きてきた人たちの、
土地への思いや

土地と共にあった人生を、
起業者は、

心から受け止めなければならない、
と言うもので、

精神的補償はないけれど、
精神的なものへの敬意は、

必要なのだという考え方だった。

中川の父親は神主だったから、
小さい時から自然への敬意を、

教わってきたから、
そういう考え方が自然にできるのか?

と、
思ってきたが、

先日読んだ稲盛和夫さんの著書の一文に、
『全ての土地、地域、町、国、地球、宇宙にも、

運命があり、
それはそこに暮らす人々の運命と絡み合って、

変容していく。』
と言うような事が書かれてあり、

なんだか、
中川が言いたいのは、

こういう事なのではないかと、
思ったのだ。

北海道にはアイヌが先住民で住んでいて
そこに、日本の歴史の流れが加わり、

北海道の運命も変わっていったが、
その変わりようもまた、

運命の一つと理解すれば、
いいのだろうか。

ただ、稲盛和夫さんも、
中川も、

運命に流れを任せるのではなく、
より良い方向に、

人は変えていける、
と考え、

その良い方向が、
また、土地の運命を、

よりよくする事ができる。
と言うのだ。

ちょこっと、
難しいけれど、

それが、
今で言う、

地域創生なのではないかと、
私は、思う。

北海道の様々な土地に、
その土地の歴史があり、

そこで生きた人たちがいて、
今も生きている。

それを理解して
公のものをつくり、

公に貢献する。
そんな事を中川は言いたいのだろうし、

稲盛和夫さんは
また違った意味で、

そこに関わる人たちの考え方生き方が、
その土地の運命を変えて行く、

という事を言いたいのでは、
と、

私は考えた。
その土地に生きた人たちの魂は、

その土地の運命をつくっているのだ。
なあんて、

今日は、
真面目に哲学をしたくなった日であった。

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