昼休み
休憩室で新人Rさん、

はにかみRさんと
おしゃべりをしていたら、

その横を

ハリマオウN社長
ホンワカH君
カッコマンH君の

喫煙三人男衆が
喫煙室に向かって

通っていった。
ら、

私の口から思わず、
『長い道のりだった。』

の言葉が出た。
新人Rさんは、

もちろん今年の新人で、
はにかみRさんは、去年の新人なので、

『10年位前までは
仕事しながら普通に

タバコを吸っていたのよ。』
と言う事を知らない。

『10年前は吸い放題、
それを私が強制的に喫煙室を

作ったの。
そして、

一昨年、
喫煙室を小さくして

階下に降ろし
喫煙場所だったところは

広げて
書庫にしたのよ。

本当は
喫煙場所を無くしたかったけれど、

反乱にあって
仕方なく小さいけれど

喫煙場所を作ったのよ。
女性の社員が増えたおかげで

やっと、
屋外に喫煙場所を移すことが

できるわ』
私は、

うちの会社の【喫煙室闘争】の
歴史を話した。

来週、
喫煙室は半外に移動する。

はにかみRさんも
新人Oさんも

びっくり顔だったが
そこから、タバコ談義が始まり

今度は私が
びっくり顔になる番だった。

むつみさんが
『私も昔はタバコを吸っていたのよ。

でも自分は吸うのに
JRの喫煙車両は嫌で

禁煙車両に乗っていたのよ。』
と言ったら、

はにかみRさんが
『そうなんですね。

昔は喫煙車両というのが
あったそうですね。

飛行機でも
タバコが吸えたというので

驚きでした。』
と、

言うではないか！

え！？
もしかして

二人とも
喫煙車両を

知らないの？！

二人は
にっこり頷いた。

がーーーーーーーーーーーーーーーーーん

そうなの？
そう言う年代なの？

JRから喫煙車両が
消えたのはいつだったろうか？

ちょっと前の
ような気がしていたが

ずーーーーーーーと
前になったのか？

日本の
喫煙不自由化は

ついこの間から
始まったように思うが、

吸い放題！を知っている若者は
少なくなってきているのだ。

通りで
タバコを吸わない若者が

増えるのも
当たり前だ。

と言うより
今でも喫煙者保護の会社の方が

おかしいということだ。

女性3人で
笑いながらタバコ談義をしている横を

喫煙組三人男衆が
事務室に帰っていった。

我が社の喫煙率は
20％だ。

ただし
上位役職者たちなので

何憚らず吸っているが
少しずつ、

健康的な会社にしたいと
若い女性社員を味方に

頑張ろうと
思っている。