日刊せみなりーBLOG

富山のアリになりたいと思う。

更新日:2017/06/17

3泊4日の旅なのに
全く観光をしない富山だった。

勉強が目的だったが
整形的一病息災の影響で

【休憩時間】が必要。
もったいない!だったが、

ここで観光をして
会社を休んだのでは

申し訳がない。
と、

一人で
ホテルの窓から外を見たら、

デパートらしき建物の上に
紀伊国屋書店の文字が見えた。

おーー
いいじゃない。

夕食の前に
本屋にいこう!

実は、
昨日の研修最終日の講演は

《女性の品格》を書かれた、
坂東眞理子先生、昭和女子大学総長で、

富山生まれ。
そのお話は素晴らしく

あっという間に影響を受けた私は
その著書を買おう!と、

心に決めていたので
目の前に紀伊国屋書店があるとは、

神様のお力!と、
横たえていた体を

ガバッと起こして
書店に向かった。

親切な店員さんが
『ご希望の書籍はございます。

お持ちいたしましょうか』
と仰ったが、

本屋に来て
中を見ずに帰るのは

あまりに勿体無い。
それに、

本はやっぱり手にとって
『本当に読みたい?』

と自分に問いかけねば。
と、

本は、
自分で取りに行った。

結果、
同じ坂東先生の違う本を

買ったのだが、
その坂東先生の書籍コーナーの近くに

富山コーナーを見つけた。
小さいコーナーだが、

個性的な本がある。
自伝的なものから、

【富山から見た石川福井】みたいな本も
あった。

これがまっこと
面白かった。

富山は
前田藩からお裾分けをしてもらい

領地が出来たそうだ。
貧しい中で藩主を支えようと

お父さんもお母さんも
一生懸命働いたそうだ。

藩主も
その領民の気持ちに答えようと

頑張ったそうだが、
その、【富山】【石川】【福井】

の比較が
『アリとキリギリス』

を使って
富山では、語られているらしい。

もちろん、
アリは、富山県。

キリギリスは、石川県。
これだけ聞いただけで、

分かりそうだが、
実は、富山のアリは、

キリギリスがかわいそうで、
冬に食べ物を分けたと言うのだ。

富山県民は質素倹約を旨とし、
夫婦揃って働くのが当たり前、

江戸時代からそれは続いているが、
前田藩が豪華絢爛をし尽くし、

お金がなくなって
窮地に追い込まれた時に

富山は
助けたと言うのだ。

この富山版アリとキリギリスには、
諸説があって、

その結末は
いろいろらしいが、

福井は助けなかったらしい。

あ、石川県の皆様
福井県の皆様

悪しからず、
本にそう書いてあっただけなのだ。

でも、
なんとなく

そうなのかなあ。
と思った。

富山県民は
勤勉で質実剛健。

女性は一生懸命働き
男性を立てるが

男性も女性を尊敬し
支えている。

それが、
一世帯収入日本一、

一世帯貯蓄高日本一を
作り上げたのだろう。

そして、
非常に高い文化性も併せ持つ街だった。

働くとは、
こういうことだ。

富山の【アリ】からの
学びは深かった。

記事一覧