朝、出社すると
玄関前にバラの鉢植えが

置いてあった。
きっと、

会社のお掃除や
庭の手入れをしてくれているMさんが

置いてくれたに
違いない。

うちの会社は
住宅街の真ん中に有り、

会社の横は実家の庭、
と、お隣の庭で、

借景に助けられているが、
何せ、私が無頓着なので、

社内に花などはなく、
なんとも愛想がないので、

この玄関のピンクのバラは
嬉しかった。

午後からは、
社員休憩室のインテリアデザインをしてくれた、

イズコーディネートオフィスのいずみさんも
来社し、

『この薔薇、素敵ですね。』
と、褒められたが、

休憩室に飾られている蔦の葉が
枯れているのに気付かれ、

『これはもうダメですから、
替えましょう』

と言われが、
『あ、これ、枯れているんですね。』

私から見ると
ドライ葉っぱに見えていた。

まったくなあ、
と思ったが、

いずみさんは
休憩室の窓から外を眺め、

『このミントもお隣のものですか？』
と、聞かれた。

休憩室から見える素敵なお庭は借景だが、
社屋のそばに植えられているミントは、

相談役の中川が
植えたものだった。

『このミント、すごくいいものですよ。
お茶に入れたり、

飾ったりしたら
匂いもよくて、

素敵ですよ。』
と、いずみさんは言った。

あ、そうなの？！
そうね、そう言えばそうかも。

と返したが、
うーん、中々実行はしないだろうと、

思った。
そう言う細やかさが、

私には皆無だ。
どうしてかしら。

面倒と言うより
気が利かない。

と言った方が良いだろう。
まあ、だから、

社員向け休憩室を作るにしても
プロを頼んだわけであるが。

近頃、
つくづく思うのだが、

その道のプロは
頼んだ方が良いと思う。

もちろん、
知識も腕も良い人を、

頼まないとだめだが、
それは、

どんな買い物でも一緒だろう。
私にとって、

社員休憩室は、
畳とちゃぶ台のイメージしかなかったが、

うちの休憩室は
カフェ風だ。

それも、
一人でも休憩しやすい感じである。

それ全て、
私の概念の中にはなかった。

へえええええええ！
であるが、

良い出来である。

餅は餅屋と言うが
まさに！である。

時間と知識とセンスは
買える時代になったのだ。

ちなみに
当社もコンサルだ。

補償に関しての知識と
実践力が売り物である。

お客様には
当社の頭脳を買って頂いているわけで、

社歴39年だから、
まさにコンサルの走り的会社で、

おまけに、
ほとんどの人が知らない補償コンサルだから、

ニッチな深い知識が
売り物である。

でも、
初めていずみさんに、

社員の聞き取りと
それに基づくデザインを頼もうとしたら、

結構、
『そんなところにお金？！』

と思われたが、
結果は、丸！である。

であるので、
補償でお悩みのお客様、

是非当社をご利用ください。
時代は、プロの頭を買う時代です。

と、最後は
自社宣伝の話で〆である。ふふ