日刊せみなりーBLOG

呼び方は?

更新日:2017/07/04

春に
整形的一病息災で入院した際、

すんごーく久しぶりに
『中川さんー』

と呼ばれた。
私の旧姓である。

一瞬、
『はい!』と答えたが、

看護師さんは
別のおばあちゃんと間違えて呼んだので、

とても恐縮していた。
そうだよなあ、

看護師さんが
私の旧姓を知っているわけが無い。

と思ったが、
説明も面倒なので、

笑って知らんぷりをした。

やれやれ、
主に、女性だけが、

この旧姓が結婚するとあり、
面倒なことである。

と思っているので、
女性社員たちは、

苗字ではなく
名前で呼ぶようにしている。

ちなみに私も、
うちの会社で共働きになってからは、

むつみさんと呼ばれる事を好んでいたが、
ここ数年、

呼び名は
どうでも良くなったから不思議だ。

以前は、
奥さんと呼ばれると腹が立ち、

スーパーで
『奥さん!』と呼ばれると、

なんで私が奥さんなのだ!
と膨れていたが、

今は、
おっかさんと呼ばれても

平気になった。

これは、
男性にはわからない気持ちかも

知れない。
以前、これまた病院で

知らないお婆さんが
知らないお婆さんに、

『奥さん』と呼びかけたら、
その呼ばれたお婆さんが、

『奥さんって呼んでくれて、
ありがとうございます。嬉しい』

と言っているのを聞いて、
驚いた事がある。

私は、奥さんと呼ばれると腹が立ち、
そのお婆さんは、嬉しいという。

なんともわからない感情だ。

別に、
夫婦別姓論者ではないけれど、

結婚しても離婚をしても、
はたまた、未婚のままでも、

苗字で不便がなければ
それで良く、

でも、
現実は、不便なので、

やっぱり
名前で呼ぶのが、

女性には、良いような気がする。

ちなみに、
私の、【むつみ】は、

私の祖父がつけてくれた名前だ。
家族には、

『瑞穂にする』と言って
市役所に行ったが、

帰ってきたら、
『むつみにした』と言ったというが、

誰が聞いても
なぜ、名前を道すがら変えようと思ったのか、

家族は誰もわからないままだ。

私は、その自分の名前が嫌いだった。
ひらがなだし、

家の近くに【むつみ食堂】があったし、
老人会は、【むつみ会】だったし。

そして、
中川と言う苗字も

簡単すぎて嫌いだったが、
結婚した相手も中野と簡単で、

気がつくと、
むつみさんと呼ばれることが好きになり、

もちろん、
中野さんと呼ばれてもOK。

どうしてあんなに嫌いだったのか、
不思議だが、

要は、
呼び名など気にしない年齢に

なったということか、
と思うが、

多分、
死ぬまで、

おばあちゃんとは、
呼んでほしくないとは、

思っている。

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