私は、
ハリマオウN社長コト、

夫の名前が好きだ。
【芳】と書いて【かおる】と読む。

もし、
夫の名前が違っていたら、

結婚を
していなかったのではないか？

と、
思うほど、

出会った時、
名前に惹かれた。

とても
素敵な名前だと思った。

義母に聞くと、
その名前をつけたのは義母で、

自分の理科の先生の
名前を頂いたのだそうだ。

きっと、
知的な人に育って欲しかったのだろう。

名前は不思議だ。
【名は体を表す】

とは限らないが、
色々な思いが込められていると

思う。
で、突然だが、

私は、
山田洋次監督は、

絶対、『れいこ』
という名前が好きだと思う。

なんじゃあそれ？
だろうが、

昨日、
一人で見ていた寅さん、

マドンナは
樫山文枝だった。

知的で優しい学者さんの役で、
名前は、『礼子さん』だった。

そして、
同じく山田洋次監督の

【 学校】に出てくる養護学校の先生は、

『麗子先生』で、
いしだあゆみが演じていた。

この学校2だったと思うが、
この映画がヒットした後、

友人と話をしたコトを
思い出したのだ。

『監督や脚本家にとって、
主演女優につける名前は、

絶対、重要！
いしだあゆみの女教師役に、

むつみだとか、
T子だとかは、

つけないのよ。
麗子先生、

美しくていしだあゆみと、
ピッタンコじゃない』

私が言うと、
その友人T子は、

『確かに』
と納得していた。

子どもに名前をつけるときは、
どんな子に育って欲しいと言う願いを、

込めてつけるが、
映画の場合、

設定が決まっており、
性格設定もできており、

役割やどうなるか？
と言う人生もわかっている、

と言うか、
決めているので、

それに合わせた名前作りに、
なっており、

美しく可憐で優しい人は、
山田監督にとっては、

【れいこさん】なのではないかと
思った次第なのだ。

むつみではなく。

いやいや、
むつみと言う名前は、

私らしいのだと思っており、
芳ときっと合っている。

が、
それとは別に、

知性と美しさと優しさに、
少々の憧れを持っているだけなのだ。

名前は、されど名前。

自分にないものに
憧れるから、

【れいこさん】が素敵！
と思うのかもしれないが、

むつみさんが
れいこさんになっても、

なんだか
合わない気がするから、

やっぱり
むつみでいいのか、

と思う。

誰でもが
平等に持つもの

【名前】
結構、奥が深いのかもしれないと、

寅さんを見て
思った土曜の夜だった。