日刊せみなりーBLOG

チクタクチクタク…

更新日:2017/07/27

分解掃除に出していた、
父の形見の時計が返ってきた。

看護婦を辞めてから
時計を身につける習慣がなく、

父が亡くなった時も、
時計を形見として欲しいとは思わなかったが、

やっぱり
携帯電話では時刻を見にくいと、

買った時計が今風で、
しょっ中時間を見間違え、

見かねた姉が、
『まだお父さんの時計、

あったよ。』
と、くれたのだ。

父は、
時計が好きだった。

私が貰った時計は、
薄型で軽かったが、

動かず、
電池切れと思ってお店に持って行ったら、

『ネジ式です。』
まあ!

『古い形なので、
分解掃除をしないと動かないですね。』

と言われて、
形見の時計は、

長い旅立ちの末、
昨日、戻って来たのだ。

久しぶりにはめると
思ったより軽かった。

ベルトはだいぶ傷んでいるが、

『形見なので、しばらくこのまま、
使います。』と、店員さんに言った。

店員さんは、

『ネジは、最後まで巻くと
30時間くらい持ちます』

と教えてくれたが、
毎朝、身につける時に、

巻く習慣をつけることにした。

この時計、
1.2,3,4,……11,12と、

数字が見やすい。
薄いから、服の袖にも触らない。

父が幾つの時に買ったものか、
知らないが、

実用的である。

そう言えば、
父は時間に几帳面だった。

何事も、
準備万端整えて行うたちで、

若い時、
自由奔放だったとは思えない。

もっとも、
豪快さと決断力があったから、

公務員を早期に退職を
したのだと思うが、

時間だけでなく
封筒も必ず、

ハサミかカッターで開け、
ビリビリ破ることは、

なかった。
ガソリンも、

メモリの半分までなくなると、
必ず入れていたし、

銀行の預金も
ギリギリという事もなかった。

それに引き換え、
私は、封筒はビリビリ破るし、

夫ことハリマオウN社長は、
高速でガス欠を起こしたこともある。

だが、
会社経営においては、

父の教えを守っているつもりだ。
時間も、

余裕を持って行くようにしているが、
このところ、

頭の回転が悪いせいか、
余裕が持てず、

バタバタと駆け込むことが増えた。

せっかく、
父の形見の時計をしているのだから、

また、
しっかりと時間管理をしようと思う。

これで、
ハリマオウN社長も

私も、
父の形見の時計を、

していることになったのだから、
来年の40周年に向けて、

チクタク
頑張ろうと思っている。

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