日刊せみなりーBLOG

手紙!

更新日:2017/08/03

昔、昔、その昔、
クリームシチューの味がする、

【切手】をご存知の方?
いらっしゃる?

今でこそ、
切手を舐める!

は、
ありえなーい!

行為になったが、
昔々のその昔は、

切手は
なめて使うものだった。

それになんの問題も感じておらず、
どうせ舐めるなら、

美味しい方がいい!
と、

美味しい切手が売りに出されたが、
ほとんど売れなかったのだと

記憶する。
子ども心に面白いなあ、

と、
思った。

今時は、
切手そのものが

あまり使われなくなったが、
うちの会社では、

そこそこ、
必要だ。

本日も気遣いU君が
『調査のお知らせ』を郵送のため、

切手を
えっちらこっちら貼っていたが、

スポンジがないため
水だと上手くいかないので、

『これ使ったらいいよ』
と、スティック糊を渡した。

水をつけるより
遥かに綺麗につく。

そう言えば、
会社では切手は使うけれど、

私用で切手を買ったのは、
いつのことだったろうか?

そのくらい
手紙を書いていないことに気がついた。

自筆の手紙というのは
良いもので、

昔は友達と、
普通に手紙のやりとりをしていた。

私は、
看護学校に入学した時、

入学式で、
なんというのだったか忘れたが、

新入生代表で
謝辞を読む役目を仰せつかった。

が、
『私、そんなもの書けないよ!』

今ならネットでスイスイと
枕詞やら代表文やら出てくるが、

当時は、
国文科の心の友に、

公衆電話から
『助けて!速達で送って!』

と、
今のネット代わり。

心の友は、
速達で、

美しい定型文を
書いて送ってくれた。

もちろん、
切手代は心の友が払った。

ははは
有難や。

私は先生に、

『中川さん(旧姓)やろうと思えば、
かけるじゃないですか!』

と、
褒められ、

ふふふ
と笑った。

あの時は、
本当に、

心の友と速達に感謝した。

残念ながら、
ラブレターは貰ったことがないので、

封を切るドキドキは
【補償業務管理士合格通知】

くらいしか経験がないが、
義母からの手紙は大好きだった。

ユーモアと優しさに満ちていた。
義母が亡くなっても、

それらは捨てられずに取ってある。
義母は、

『手紙は送ってしまったら、
消せないから、

お姉さん、
気をつけてお嫁さんに書いた方が良いと、

妹に言われたの』
と言っていたが、

義母の言葉で
傷ついた事は一度もなく、

励まされる事ばかりだった。
だから、

郵便受けに
義母の字を見つけると

嬉しかった。
今も、

郵便受けを開けるときは
意味もなくワクワクするが、

入っているのは請求書と
ダイレクトメールくらいだ。

そう考えると
寂しいなあ、

と思う。

メールやメッセンジャー、
LINEも気が楽でスピードがあって良いけれど、

温かい手紙も捨てがたい。
待っていても誰からも手紙は来ないから、

誰かに、
あったか手紙でも、

出してみようかな
と思っている。

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