台風が
ゆっくり北海道にも

近づいてきている。
今週は、市内やら近郊やら

現場が続くので、
『雨に当たらないか心配です』

と、
一本気Oさん。

一本気Oさんが担っている現場は、
外壁調査があるので、

雨が降ると
見えにくくなる。

もちろん、
調査する社員たちも大変だ。

どうせゆっくり来るなら、
休みに入ってから、

と思ったが
それも困る。

もっとも、
あちらこちらで被害が出ているので、

軽率な事は言えないが。
実は昔は、

台風に憧れていた。
今でこそ、

札幌にも
北海道にも大型台風が来て、

大きな被害をもたらすが、
私が子供の頃は、

ほぼ
来ることはなかった。

私の母は岡山出身で、
台風の時期になると

如何に恐ろしいものであるかを
語ってくれた。

『雨戸を全部閉めてね、
それはそれはすごい風と雨なの。

川はすぐに氾濫するんだよ。
Mが小さい頃は、

川の氾濫を見に行って、
溢れた水がMを追っかけて来てね、

下駄を取られたところで
家に逃げ帰ったのよ。

水がつきそうになると、
家族全員で畳を二階に上げたの。』

Mとは、
母の一番下の弟だ。

私は、
母のこの話が大好きで、

自分がMになったかのように、
この場面を想像できた。

どんな雨なんだろう？
どんな風なんだろう？

堤防が壊れるって、
どうゆうこと？

と、
子ども心に思ったが、

去年の北海道の台風被害に
その恐ろしさを見たが、

やっぱり
怖いもの見たさというのが

人にはあるのだろうか。

今回の台風は、
人が自転車を漕ぐスピードらしい。

自転車に乗れない私としては、
速いような気がするけれど、

頭上を流れる雲を考えると
やっぱり遅いか。

気候は、
冬は冬らしく、

春は春らしく、
梅雨は梅雨らしく、

夏は夏らしく、
秋は秋らしいのが、

一番いい。
今年は、空梅雨だったから、

その分、
台風がゆっくり大雨を降らせて

いるのだろうか。

子どもの頃のように
台風を見たい！とは言わないから、

神様、
どうぞ被害を少なくして下さい。

台風から
田畑を守るため、

日本の土木技術は進んだと思うけど、
それは、

普通の台風を念頭に置いています。

神様、
人間も自然と仲良くしますから、

どうぞ、
普通の四季に戻してください。

なんて
急に祈っても、

神様は聞いてくれないか。

今日の札幌は
そんな台風がきているなんて

信じられない晴天だ。