日刊せみなりーBLOG

まちづくりの魂?!

更新日:2017/09/16

今日は、
小樽 石蔵シンポジュウムに参加している。

このシンポジュウムは
NPO法人小樽民家再生プロジェクト主催で

小樽市ふるさと協働事業の
補助金を頂いて開かれた。

私はこのNPOの代表をしていて、
小樽の古い建物を使いたい方と

所有者を繋げる活動をしているが、
建物が壊されるスピードが早く、

どうしたものかと悩んでいたが
よく考えると

石蔵はかなりの数が残っており、
もしかして、

石蔵を突破口にできないかと
このシンポジュウムを開催することにした。

のだが、
開けてびっくり玉手箱!

100人を目標にしていた参加者は、
なんと!

180人を超え、
立ち見席が出る会になった。

参加者のほとんどは
小樽の方々である。

木造の古い趣ある建物を利用し
移住したい希望者は多いが、

その話を
小樽の方々にしても、

実は、
小樽市民の皆さんは、

半信半疑の顔をされ
活用事例コンテストも開いたが、

市民の皆さんの関心は
正直言って、いまひとつの感があったのだが、

【石蔵シンポジュウム】
に関しては、

驚くほどの関心の高さだった。

まちづくりを考えて行動するとき、
地元の人たちは、

その価値、宝に気がつかない事が多く、
私のようなよそ者の方が、

反対に、地元の方々に、
その宝について語ったりするのだが、

小樽の石蔵については、
小樽に、

生まれ育った人たちでなければわからない
何かがあると思った。

だからこそ、
このシンポジュウムに

多くの市民が
参加されたのだと思う。

私は、
それがなんなのか知りたいと思ったが、

どうもそれは
言葉にする事が難しいようだ。

私は、
もしかしたら、

人は皆
育った土地の歴史の中で

心の中に培われた何かを
持っているのではないかと

感じた。

小樽には波乱万丈の歴史がある。
そして、それは小樽の古い建物の中に

刻まれた。
多分、石蔵、石造り倉庫群は、

その象徴なのではないだろうか。

今、
時代は、

もう一度、
小樽の時代に入ったと思う。

華やかな時代、
取り残されたかのような時代を経て、

幸せも悲しみも辛さも
全て飲み込む温かい町小樽。

石蔵を牽引役に
小樽の古い建物が

活用され
新しい観光地として

生まれ変わる日も
近いようだ。

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