日刊せみなりーBLOG

へええええ?!の世界。

更新日:2017/09/23

昔から
東京に興味がなかった私。

研修やら会議でなんども上京したが、
終わるとさっさと、

帰ってきた。
今回の東京行きもしかり。

の予定だった。
が、

同じ会議に参加していた
旭川の若い女性経営者が、

『私たち、
アルチンボルド展に行くのですが、

良かったらご一緒致しませんか?』
と誘ってくれた。

今回の会議は、
2日間とも渋谷が会場で

おまけに
2日間とも違う会場だ。

絶対迷う!自信があったので
飛行機は余裕を持った時間だった。

『連れて行ってくれるなら
行ってみるわ』

と、
誘いに乗ってみることにしたが、

『ところで、
アルチンボルドって、誰?』

という水準だ。
場所は、上野、

国立西洋美術館だった。
初めての上野だ。

いやあ、
なんと混んでいるのだろう。

あいにくの雨だったが、
あふれんばかりに、


美術館を目指している。

ひやあ
みんな、ご存知なのね。

アルチンボルド!
で、

初めて見た絵画展に
度肝を抜かれた。

これが
500年も前に書かれたものなの?

人の顔が
野菜やら花やら鳥やら動物で

描かれている。
うーんん

なんとも奇妙な絵だ。
例えば、

顔の全てが果物なら、
目の玉は、さくらんぼ。

そして
その目のさくらんぼは

サクランボとしても
最高のデキ!

と、
私が話しても

理解不能でしょうが、
ご勘弁を。

顔が、
春夏秋冬。

というのもあった。
なんでも、

その当時のヨーロッパは
冬から四季は始まるらしく、

冬とは
希望に溢れている。

と、
説明があったが

枯れた木で描かれた顔に
その希望の意味は見つけ出せなかった。

でも、
一つだけ

私にも
わかったことがあった。

それは
500年前のヨーロッパの人たちにとって

自然は
とても近いもので、

そして
このような絵画を受け入れる

心の広さ深さがあったのだと。
おまけに、

風刺も込められていた絵画もある。
ユーモアもある。

この発想を
受け入れられる大きさを

見せつけられた気分だった。

『私一人だったら
絶対来なかったと思う。

いいものを見せてもらったわ。
なんだか、世界が広がった気がする。』

と、
誘ってくれた若い友人たちに言った。

渋谷の駅は複雑すぎて、
一人では、

プラットホームから改札口に
出られずに泣きそうだったが、

とにかく
待たずに乗り物はすぐ来る。

なぜ、
この食べ物でこの値段?!

も多い東京だけど、
東京でなければ見られないものも多い。

これからは嫌わずに
東京見物もしようかなと

思っている。

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