日刊せみなりーBLOG

小樽にて思うこと

更新日:2018/01/11

昨夜は、
人生3回目の小樽泊だった。

札幌と小樽は近すぎて
泊まる発想には中々なれないが、

1度目は、入札の時。
いつもは、

早朝のJRで小樽入りしていたが、
その時は、天候が荒れて、

万が一を考え、
前泊した。

今の入札は、
ネットで行い、

数日間の余裕もあるが、
紙入札の場合、

現地に赴くのが遅れると
辞退という事になり、

入札する権利を失う上、
当たり前だが、

遅刻は、
お客様の心情が悪くなる。

ので、
冬場は怖いのだ。

で、
2回目は、

私が代表を務めるNPO法人の
初顔合わせの時で、

この時は、
ハリマオウN社長にも同行して貰い、

小樽に宿泊した。

で、昨日。
そのNPOが

小樽市長から
小樽市都市景観奨励賞をいただく事になり、

これまた遅れてはならじ!
と、

小樽に宿泊する事に
したのだ。

夕暮れ
6時過ぎに小樽に着いた。

すでに真っ暗だが、
雪の中、

オレンジ色の街灯に
映し出された小樽の街は、

まるで
映画の中のような佇まいだった。

小樽は不思議な街だ。
札幌のすぐ隣なのに、

札幌の空気は、
微塵も流れて来ておらず、

銭函のトンネルを抜けると、
そこは、別の世界で、

小樽は、
小樽を演じきっているようにも感じる。

私が初めて小樽に人格を感じたのは、
はるか30年も昔のこと。

後輩の親御さんのお葬式が
小樽で行われ、

夜の小樽に初めて行った。
葬儀場は、

坂の道に普通にある町内会館だったが、
葬儀が終わり、

その坂に佇むと
オレンジ色の街灯が、

後輩の悲しみを
包み込むかのようだった。

こんな景色があるのかと
私は深い感動を覚えた。

あれから
30年が経ったが、

小樽の佇まいは
あまり変わらず、

訪れる人々を
包んでいる。

古いプラットホームも昔のままだが、
ホテルの窓から、

淡いオレンジ色に照らされた
そのプラットホームが見えた。

今は旅人が
国際的になり、

様々な肌の色の人たちが
小樽を楽しんでいる。

小樽のもつ優しさは
国の境を越えて、

人々を癒すのかも
知れない。

今、小樽は、
形を変えない事で、

新しい時代に
新しい価値を吹き込んでいるようだ。

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