日刊せみなりーBLOG

お骨折りを?

更新日:2018/01/17

どんなことも
自分で体験しないと

わからないわ
という話。

私は、
若い頃、看護婦を15年ほど、

経験したが、
そのほとんどが、

内科だった。
お陰で、

様々な内科疾患について学び、
結構な範囲で、

基礎知識を持った。
のだが、

そんな私にとって、
整形外科は、

『病気じゃないじゃん。
お医者さんというより、

骨の大工さんみたいなもんだわ』
という、

整形の先生が聞いたら
怒りで倒れるような感想を、

整形外科に持っていた。
からか、

神様が
そんじゃあ、あんた、

怪我してみたら?
と、思ったのか、

昨年の3月に
胸椎圧迫骨折という怪我をして、

入院をした。
びっくりするほど、

全く動けず、
便器を入れるのに

腰を
あげることもできなかった。

お陰様で、
素晴らしい整形外科のお医者様に診て頂き、

優しい看護婦さんにケアされ
3週間ちょいで退院をできたが、

何がびっくりしたって、
体力が戻らない。

背骨が潰れたわけで、
エスカレーターにも、

怖くて乗れず、
車もカーブになると

体を支えられず、
背骨の重要性を痛感したが、

骨なのに
なぜに、体力がこんなことに?!

が、
納得がいかなかったが、

よく考えてみると
骨も血液から作られ、

その血液は、
骨の真ん中、骨髄で作られるわけで、

骨折すると
『折れた所を治すわよ!』

と、
体が頑張るだけでなく、

『背骨の骨髄がやられました!
復旧まで、使い物になりません!

ほかの皆さん、頑張ってください!』

状態になったということだ。
背骨だけでなく、

大きな骨ほど
そこを折った時の、

全身のダメージは
大きいのだ。

いやあ、
整形外科は、お医者様です。

と、
反省したが、

先日、
知り合いの社長さんが手首を折り、

「人工関節になったけれど
大変だった。」というのを聞いて、

思ったことがある。

昔から、
『お骨折りを頂き有難うございました。』

という言葉があり、
何気によく使うけれど、

あれは、

「骨を折るほど大変な事をして頂いて、
ありがとうございました!」

という
重みのある言葉なのではないだろうか。

関節以外のところを
折ってまで、

なにかをしてくださった。
それは、その後も、

不自由なだけでなく
体のダメージが大きい。

おおお
そうか

全くそんなことも考えず
使っていたわ。

手首を折ったその社長さんは
アルコールも飲まず、

元気がなかったが、
もし、以前の私なら、

きっと
理解ができなかったろうと

思われる。

皆さま

骨折は、全身に影響を及ぼす病気だと、
ご理解されますように!

骨折で知る
お骨折りの重みなり。

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