日刊せみなりーBLOG

木骨?石造?

更新日:2018/02/04

お仕事で、
木骨石造蔵の調査&積算をしている。

もちろん、
私が、ではない。

当社の社員たちがしているのだが、
最後の難しいところのチェックは、

ホンワカH君が担当。

私が、
木骨造りという言葉を知ったのは、

小樽でである。
小樽には、

鉄筋コンクリートならぬ、
木骨コンクリート造りの、

基礎を兼ねる地下倉庫などもあり、
いえいえ、

もちろん今の建物ではなく、
ずううううううっと昔の

豪邸なのだが、
木骨石造の倉庫は、

小樽を代表する倉庫として、
現在の運河沿いに、

なくてはならないものである。
が、

昨年の9月、
石蔵シンポジュウムが開催され、

そこで、
小樽の歴史的建造物の第一人者、

駒木先生の講義を受けたのだが、
これが面白かった。

もともと、
本州では、

石造の蔵も
漆喰の蔵も

石工が軟石などを積み、
若しくは、

漆喰を重ねてつくっていくが、
それには、

ものすごい日数とお金がかかり、
それでは小樽の繁栄のスピードに

間に合わないので、
木の柱を組み、

そこに張るように
軟石を組んで行ったのが、

木骨石造の倉庫や蔵で、
本州ではあまり見られず、

そのほとんどが
小樽に現存する。

と、
習ったのだが、

当社で調査したのは、
小樽ではなく、

あー昔は、
北海道のあちこちに、

流通で財を成した方々が
おられたのだわねえ、

と、
感慨深いが、

調査積算チェックに関わる社員たちは、
歴史より、

現実の仕事が本格的であり
技術者として、

ねじり鉢巻であった。

私もその木骨石造の
石蔵を外から見たが、

それはそれは、
素敵で、

石蔵の持つなんというのか
心に染みる何かを感じた。

なんであんなに
石蔵倉庫は人気なのだろうか。

札幌にも
カフェに変身した石蔵がいっぱいあるが、

どこもファンでいっぱいだ。

思うに、
大昔、洞穴生活をしていたDNAが、

関与しているためではないか?
と思うのは、

あまりにも
夢がないだろうか。

などなど
私の石蔵への想いは膨らみ、

ねえねえ、あのさあ、
木骨石造の倉庫や蔵は、

北海道特有のものでさあ、
と、ホンワカH君に話しかけるが、

チェックに忙しいホンワカH君は、
生返事である。

それにしても
現在そんなに多くない木骨石造の建物を、

調査するなんて!
ラッキー!

北海道の皆様、
補償の調査に石蔵倉庫がありましたら、

当社にご相談ください。
ホンワカHが、

ご相談にのりますよお!
と、本日は、

宣伝で終了!だ。

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