機械音痴、
なのに始めたfacebookは、

中々面白く、
友人たちの投稿に、

へええ！ひゃあ！
と、

他の世界を垣間見る思いだ。
特に、

本州の友人たちの投稿は
季節感が違い面白い。

今日は千葉に住む友人が、
『どんぐりの実生を初めて見ました』

と、
載せていた。

ん？実生ってなに？

見てみたら、
ドングリの実から芽が出ていた。

ほーーー！
彼女は、

虫や植物の投稿が多い。
見るたびに、

好きなんだなあ
と思う。

私はと言えば、
虫も植物も苦手だ。

なのに、
去年までは、

現場に出ていた。
主に、

樹木などの大きさ調査。
当たり前に、

虫もいっぱいいて
慣れるまでは、

キャー！と逃げ回ってばかりで、
怒られた。

そのうち
ネットの帽子を手に入れ、

それからは
虫も怖くなくなった。

だから
ドングリの実は

いっぱい見ているけれど
そこから、可愛い双葉を出した姿は

見た事がない。
その代わり、

と言ったらなんだが、
熊さんの排泄物の中に

ドングリの実を
発見した事はある。

まだ、
湯気がてていそうな実だった。

熊は、
あんなに大きな形をして、

本当に
木の実を食べているのだと、

びっくりした記憶がある。
一体、一食に幾つ食べるのだ！

まあ、
それより、

その近くに熊がいるんですよお
と、

教えてくれているのと
同じだから

さっさと逃げるべきだが
お仕事なので、

前進した。
ちなみに、

北海道の山の調査に
熊はつきもので、

ハンターを頼むこともあるが、
頼まないとしても、

大人数で音を出して歩き、
熊を近づけないようにする。

中々の恐怖に満ちた仕事だ。
虫も嫌いで、

植物にも興味がなく
体を動かす事は大っ嫌いな私が、

熊も出る山中を
歩く仕事をするなんて、

人生は面白い。
結局、山の仕事の最中に、

幸運にも、
熊に出くわす事はなかったが、

樹海ロードを
車で走っている時に、

国道を見つめる熊に
あった事はある。

本当にいるんだ！
と、

改めて
恐ろしくなったが、

近年は、
わが町川沿にも熊が出たから、

まさに
北海道中、熊だらけか。

本州のドングリは
すでに芽吹く頃。

北海道のドングリは
雪の中と、

熊の排泄物の中で
春を待っているのだろう。

自然の摂理なのかなあ
と思うが、

熊が満足するほど
ドングリが成る山を残したいなあ

とも思う。