ただ今
大人になって初めて

下戸の人生を送っている。

これが全く
面白くない。

あー疲れたあ！
今日もいろいろあったなあ。

よし！
いっぱい飲んで寝よう！

が、
できない悲しさ。

いやあ
嬉しい！

みんなで乾杯しよう！
が、

烏龍茶の寂しさ。

そして、
夜のお付き合いが

面倒だと思う、
生まれて初めての感情。

まったくもって
困ったものだ。

人間、
その立場にならないとわからないものだが、

お酒を飲めない人にとって
夜の飲み会ほど

面白くないものはない。
ことを知った。

これで
美味しいものがあれば

まだよし。
お酒のつまみしかなければ

この上なく
つまらない。

あー
こんな感情を学ぶようになるとは

夢にも思わなかった。

そして
今まで大好きだったものも

今ひとつになった。

例えば
飯寿司。

私は鮭の飯寿司が大好きだったが
全く

欲しいと思わなくなった。
あー残念。

で、
昨日、鮭ではなく

ニシンのポケットバクバクを
頂いたのだが、

お酒が飲めなくなった今となっては、
食べようとは思えない。

で、
一緒にいた下戸の友人のKさんに聞いた。

『お酒が飲めたら、
生臭さを感じないでしょ。

お酒が飲めない人は
どうやって生臭さを消しているの？』

Kさん曰く
『元々お酒を飲めないから

それはそんなものだとして
食べているわ。』とのこと。

そーなの？
ふーむ

そうなんだ。
昔、タバコを吸っていた時

タバコを吸わない人は
どうやって

緊張を和らげているのだろうかと
不思議だった。

ので、
タバコを吸わないスノーマンK君に

聞いてみた。
K君曰く、

『うーん
特にないですが、

お茶を飲んだり
甘いものを食べたりかな。』

だった。
その後、

私もタバコをやめた。
しばらくは、

緊張を解く工夫が必要だったけれど、
気がつくと、

どんなに緊張をすることがあっても、
タバコを吸っていた時のように、

『一服して緊張を取りたい！』
衝動はなくなっていた。

多分、
タバコの中毒性が

緊張を解く快感みたいなものを
頭に植え付けてしまっていたのだろうと、

思われる。

とすると、
疲れた後の一杯も

嬉しい時のプファー！
も、

みんなで飲む時のキャハ！も、
その中毒性のなせる技。

だったのか。

で、鮭もニシンも、
ご飯で食べても美味しいということ？

なのだろうか。
ちょっと信じ難いので、

まあ、
一応、

ノンアル日本酒と
ノンアルワインは

取り寄せようと
思っている。