日刊せみなりーBLOG

不思議な力に包まれて

更新日:2018/05/05

今年のゴールデンウィーク後半は、
93歳の母を連れての岡山旅行をした。

岡山は、
母のふるさとであり、

今も実家が残っていて、
従兄弟のお嫁さんを筆頭に

親族が大勢で、
母を迎えてくれた。

私たちは、
親族たちと楽しい時間を過ごすとともに、

今回初めて、
父と母の結びの神、

宗忠神社を訪れた。

補償セミナリーを起こした私の父は、
戦前、樺太で暮らし、

黒住教の神社の跡取りだったが、
敗戦引き揚げで、

北海道庁に勤めることになったのだが、
戦前、

神主の修行をするために
入った研修所が、

岡山市大元にある宗忠神社で、
その参道沿いの、

郵便局に勤めていた母を見染め、
戦後、札幌に連れて帰ったと言うわけだ。

その話は知っていたけれど、
その宗忠神社をお参りしたのは

生まれて初めてで、
その荘厳な佇まいに驚いた。

従兄弟の話によると
昔、神社の鳥居は、

母の実家の前にあったそうで、
いたずらをするとおばあちゃんが、

『鳥居に縛り付けるよ』
と、怒ったそうだ。

今は。
神社の入り口に、

その鳥居は移転しているが、
何と言う石なのか、

立派な鳥居である。
大木に囲まれた神殿は、

神社にしては珍しく
彫り物が立派だった。

大きな鈴が3個下がり、
母と私と娘で鳴らすと、

亡くなった父の魂に
包まれている感じがした。

お参りの後は
父が修行していたと言う建物の前で

記念撮影をした。
昭和8年に建てられたその建物は、

『仲陽館』と言い、
『いつも春の気でいるように』

と言う思いを込めて
つけられたと言う。

黒住教の教えを読むと
お天道さまに感謝し、

怒らず驕らずこころ優しく過ごす事と
書かれてあった。

芽吹く春のように
明るく優しく生きることを薦め、

花も黄色赤など
明るい色が咲く春を大事にしたようだ。

生まれて初めて、
母のふるさとで、

父が大事にしていた生き方に
巡り合った気がした。

宗忠神社は、
強い運気をもった神社らしく、

こころを穏やかに
周りの人たちの幸せを願うことで

自分の運気も開けて行くと
教えていた。

父は、
神主から公務員になり、

53歳で起業した。
その商売も、

まちづくりに関わるものであり、
広く人々が幸せになる事を

理念にしている。

70年前、

今を見越して、
宗忠神社の神様が、

父と母とを
結びつけたのではないかと、

ふと
思った。

父と母の縁は、
二人の娘、四人の孫、10人の曾孫と、

幸せ拡大中だ。
会社も、

ハリマオウN社長を筆頭に、
20人のベテラン若者、

男性女性の社員たちが、
一生懸命働いている。

なんだか
大きな力に、

見守られている気がした岡山だった。

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