サークラ舞う停車場で♩
みたいな歌があったような。

そんな歌が
つい口から出るような、

今年の会社の駐車場だ。

会社の駐車場には、
大きな桜の木がある。

正確には、
お隣の方が植えた桜だが、

土地を買った時に
一緒についてきた。

これが見事に咲く。
いつもなら、

あっという間に
散って、

桜の花びらを
愛でる間もないのだが、

今年は
散った桜の花びらが

それはそれは
綺麗にアスファルトを染めている。

何がいつもと違うのかしら？
と言ったら、

気遣いU君が、
『今年の花びらはしっとりしています。』

へえええ
素晴らしい観察力！

で、詩的だ。
ちなみに、

気遣いU君とむつみさんは、
福島に旅立つハリマオウN社長と、

ホンワカH君を
駐車場で見送ったのだが、

まさに
見送りの風景に

サクラチルが
ピッタンコ。

ついつい
歌もでる。

ハリマオウN社長とホンワカH君は
千歳空港まで車で行き、

飛行機に乗るのだが、
まるで、

花びらに見送られているようで、
良い感じだ。

きっと、
仕事はうまくいく。

と思った。

私は、
今年の美しい桜の散り方を

見るにつけ、
自分が花になるんだったら、

やっぱり桜がいいなあ
と思った。

まず、
ボタンは嫌だ。

庭木の調査をしてきたので、
様々な花を見てきたが、

ボタンほど、
美しく咲き誇る姿と、

散り際姿に
差があるものはないと

思うのだ。
花が落ちず、

茶色にしなしなに
なっていく。

花びらの枚数が
多い分、

その姿が。。。。
なのだ。

椿は
綺麗なまま、

ボトッと落ちて
それはそれで、

なんとも
言えない気分になる。

まあ
北海道の紫陽花も悪くはない。

まるで
ドライフラワーのように

色を変えても
咲き続ける。

でも、
やっぱり、

桜がいいなあ。
可憐な花びらが、

一斉に舞う様は
可憐さと美しさと潔さと、

あー素敵！

残念ながら
桜とは程遠い自分、

いやいや
ボタンとも椿とも

遠い。
どちらかというと、

たんぽぽだろうか。
とも思ったが、

夫がたんぽぽには
棘がない。

と言いそうだ。
まあ、ウコギというところかしら。

桜舞う駐車場も
残すところあとわずか、

せいぜい
ロマンチックな気分に

浸ろうかと思っている。