日刊せみなりーBLOG

仕事の原点

更新日:2018/05/19

仕事には、
時折、原点に帰ることが

必要なのかも
知れない。

うちの会社の原点は
公共の福祉のお手伝い、

で、
財産権の補償。

というと
難しいけれど、

多くの国民がより良く暮らすための
公共事業に必要な土地の確保をするために、

個人などの皆さんの
財産を譲って頂くお手伝いだが、

それは、
国民の皆さんの生きていることと

密接なことに
私たちが関わることなのだと

改めて感じる昨今だ。
ついつい、

目の前の忙しさや
目先の仕事に目が奪われがちだが

人は皆
その土地で

自分を生きている事を
忘れてはいけない。

私は札幌で生まれ
札幌で育ち今に至る。

札幌から離れたのは
看護学校の3年間だけだ。

だから、
60年間、札幌で生きてきた。

それも
藻岩山の近くで。

そのせいか
私は山から離れたくない。

北海道中を仕事で歩く幸せを
感じているが、

どこに行っても
山に感動する。

もちろん、
日本海の美しさ、

オホーツク海の荒々しさ、
太平洋の雄大さにも

感動するが、
十勝岳、大雪山に限らず、

余市岳も駒ヶ岳も
見ているだけで、

魂が
揺さぶられる気がする。

因みに
私の3人の娘たちが

居を構えたのも
皆、山の近くだ。

長女は愛知県、
次女は長野県、なので、

何度聞いても
山の名前は覚えられないが、

やっぱり
山を見ていると

落ち着くと言う。

高度経済成長期に育った私は、
都会が大好きで、

自然には
興味がないと思っていたが、

この歳になって、
藻岩山の空気で育ってきたことを

強く感じるように
なってきた。

虫も嫌いだし
土いじりにも興味がない。

山は仕事で入るだけで
登山をしようなんて

一度も思ったことがないし、
樹々の名前も

仕事だから
覚えたようなものだ。

なのに
近頃気がついた。

私は、
山の近くで暮らしたいのだと。

だからもし、
お金をあげるから

山が見えない都会で暮らしなさい。
と、言われたら、

一瞬で
ボケてしまうに違いない。

と思う。
それほどに、

どんな土地で生きるかは、
その人に大きな影響を

与えるのだと
63歳にして気がついた。

私たちの仕事は
そこで生きる方々との

究極のふれあいなのかも知れない。
ただし、

目に見える仕事は
図面だったり計算書だったりするが。

あくまでも
人が生きている場へ

お邪魔しているのだと
言うことを

忘れてはいけないと
改めて思う近頃である。

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