日刊せみなりーBLOG

マチと人々気質の関係は。

更新日:2018/06/10

今年は、
数年ぶりで

全道を回れそうだ。
もちろん、

仕事が取れたらの
希望的観測だけど。

手始めに行ったのは、
釧路別海松前留萌という、

太平洋津軽海峡日本海コース。
もっとも、

別海で訪れた先は
内陸だったから、

あんまり
海辺の印象はなかったが、

釧路と松前、留萌は
もろ、海だ。

特に松前町は
ぐるりと海で、

人の優しさ温かさと相まって、
忘れられないマチになった。

松前町は城下町であり、
北前船の寄港地でもあったから、

歴史がいっぱいだ。
あのマチの人々の、

なんとも言えない優しさは、
きっとその歴史が、

作り出したものなのだろうと、
思う。

私は、
そのマチごとに、

人々の気質って
あるのだなあ、

と、
近頃思うが、

北前船といえば
小樽も有名な寄港地で、

私は、
小樽のマチの人々にも、

その気質を感じる。

小樽の男性たちは
シャイである。

そして、
自分を持っている。

時にはそれが
頑固に見えたり、

偏屈に感じることもあるけれど、
優しさが根底にあるので、

私は好きだ。
そんな小樽男性の代表的な友人が、

今度、
面白い店?を出すことになった。

飲み物を出すから
店なのだろうが、

そこは、
小樽の歴史の語り部がいるところで、

小樽大好き人間には
たまらない場所になるだろう。

名前は、
『なるほ堂』

境町の出世前広場の
奥にできるので、

小樽の歴史に興味がある方は
ぜひ一度のぞいて見てほしい。

ただし
夜限定の開店なので

要確認を。

うちの商売は
補償だ。

憲法第29条に則った仕事で
まちづくりに関わるが、

基本にあるのは、
その土地で生きてきた方々への

敬意の気持ちだ。
それがないと、

補償交渉はうまくいかないと
思っている。

小樽の運河保存運動は
大学の先生が論文にまとめたほど、

小樽というマチにとっても、
まちづくり全般にも影響を与えた。

運河は半分残り
一大観光地になり、

そして、
今、残った石蔵を始め、

小樽の歴史を表現する建物を
利活用する動きが活発になった。

小樽の新たなまちづくりの
始まりである。

そして、
その新しいまちづくりの主役たちは、

小樽の歴史が作り上げたマチの人たちだ。
みんな頑固で、

自分を持っているので、
少々とっつきにくいが、

親しくなると
面白さは100倍だ。

小樽運河のみでなく
歴史が作った『人』を感じるにも、

なるほ堂は面白いかも知れない。

北前船は
経済のみならず

それぞれの港に
それぞれに個性的で魅力的な人たちを

作ってくれた気がする。

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