日刊せみなりーBLOG

稚内にお越しの際は!

更新日:2018/06/15

稚内を甘く見ていた。

全道を
時期外れの寒さが襲っているが、

昨日から訪れている稚内は、
うそお!というほど寒く、

稚内の名物を
食べようなんて気はなくなり、

『ねえ、近くにしよう』
と、同行のねあかのT君にいい、

もちろん、
私に反論するはずもなく、

『いいですよ』
と、期待した答えを聞いて、

入ったのは、
一番最初に目に付いたおでん屋さん。

古いおでん屋さんには、
白髪のステキな女将さんが

カウンターの中におり、

『いらっしゃいませ』と、
優しく迎えてくれた。

メニューは本当におでんだけだが、
寒さに震える身にとっては、

有難い。
『大根、卵、きんちゃく、をお願いします』

突然下戸になった私は
残念ながらお茶。

となりのねあかのT君は
体を気遣ってハイボール。

出来合いのハイボールではないので、
『あら、濃くなっちゃった』と、女将さん。

『嬉しいです』と、
ねあかのT君。

いいなあ、
こんな感じ。

おでんは薄味で
味がよく染み込んでいる。

しばらくすると、
寒さに震える観光客らしきご夫婦が

カウンターに座った。
ご主人が、

おでんと熱燗を注文すると、
女将さんは、

お銚子をおでんの横に
入れた。?。

どうも、
おでんの横にお燗コーナーがあるらしい。

しばらくすると、
女将さんの娘さんらしき女性が現れて、

カウンター番が変わったようだ。
私は、

『昆布としらたき下さい』
と、追加注文したが、

この昆布がこれまた美味しい。
『すごい立派な昆布ですね、利尻産ですか?』

と聞くと、
『内緒。開店以来の特別な昆布なの』

と、
女将さんが答えた。

通りで、
幅も肉厚も特大なのに

柔らかくて、
煮崩れもない。

うーん
美味しい。

この昆布を食べるためだけに
この店を訪れる価値ありだ。

ふと、
カウンターの中を見たら、

店の名、
『おまん』の名がついた日本酒があった。

きっと、
稚内では有名なおでん屋さんなのだろう。

お会計時、
おでんの四角い鍋を見たら、

湯煎式になっていた。

『湯煎だから、
お燗も端っこでできるんですね!』

思わず興奮して聞くと、
娘さんが、

『そうなんです。
おでんもこうやって、

別の箱に入って
湯煎されているんです。』

本格的である。
が、心残りは、

湯煎で、
お燗された熱燗を飲みたかった!

味が違うのだ!
あーどうして下戸になっちゃったのか。

練習して
また飲むぞ!

と、言ったら、
ねあかのT君が、

『もう飲まなくていいですから。
体が一番です。』

いやあ、そうなんだけど。
寒い稚内で熱燗とおでん、

最高なのに!

上戸の方
稚内にお越しの際は、

おまんで、
熱燗とおでんをどうぞ召し上がれ!

稚内の味は最高である。

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