日刊せみなりーBLOG

いったれ!農業!

更新日:2018/06/23

ちょっとだけ、
価値観が変わった昨日。

私は、
木曜日から研修会に埼玉に来ていた。

女性経営者の研修会だが、
男性も参加している。

ただし
圧倒的に女性が多いから、

男性はあづましくないらしい。

私が参加した分科会は
群馬の農業法人のお話で、

男性の社長と
女性の取締役の方が

お話をした。
普通の家族農業から、

法人に発展し、
時間給パートを含む社員の7割が

女性ということで、
発表した取締役の女性も

パート社員から正社員、
取締役になったそうだ。

有機農法から
こんにゃくの製造輸出と

経営は発展し、
社内には、

保育園もあった。
子持ち女性が働きやすい職場を

作っていた。
が、

私の価値観が変わったのは、
そこではなかった。

その男性社長さんが
最後の方で言った話だ。

『日本は、
小規模農業の国だと言われていますが、

違います。
戦前までは、大規模農業で

発展して来たのです。
戦後の農地解放で、

小規模になったのです。
一部の強欲な地主のお陰で、

小規模に解放されましたが、
これから日本の農業が

世界の中で勝っていくには
大規模農業が必要で、

日本にはそのノウハウが
あります。』

おおおおおおお

目から鱗だった。
たしかに、

江戸時代まで百姓一揆があり、
米騒動もあり、

大地主制度の
マイナス面ばかり言われて来たが、

高度経済成長の中で
日本の農業は追いやられ、

荒れた農地が増えた。
この方は、

離農された方たちの農地を買われ、
農業法人として大きくなり、

農地に息吹を吹き込んだ。

なるほどねえ。
よく考えたら、

北海道の農業は
大地主農業だ。

農地の金額はさて置き、
十勝の作付け面積なんて、

大地主の何者でもないし、
北海道でチマチマ農業やっても、

利益が出てこない。
そうおかあ!

北海道は
大地主の庄屋さんばかりだ!

農業も経営だから、
ちゃんとした理念と経営方針を持って

社員を雇用し
発展させる。

おおおおおおおお
北海道は先進国ですぞ!

この研修会は
埼玉で行われた。

渋沢栄一のふるさとだ。
本来の資本主義は、

経済を豊かにして
市民の生活も豊かにするもの。

土地を分ければ、
良いというものではない。

なるほどねえ。

北海道を歩いていると、
離農した農地を買いつつ、

発展している農家さんを
数多く見かける。

そして、
そこに若者がいる。

価値観は変わるのだ。
歴史の中で、

何が良いのか
試されるのだなあ。

まっこと
目から鱗の研修会で、

北海道の未来が見えた気がした。

いったれ!北海道!
埼玉での最大の学びである。

記事一覧