日刊せみなりーBLOG

葬儀に思う

更新日:2019/02/17

2週続けて、
夫婦で葬儀に参列した。

先週は、
岡山の叔母の葬儀、

今週は、
札幌の叔父の葬儀。

岡山は母方で、
札幌は父方。

看護婦時代、
2月と8月は亡くなる方が多いのだと

お医者様が言っていたのを
思い出した。

それぞれの葬儀は、
高齢の母の名代の意味合いもあった。

ハリマオウN社長こと夫は
こういう時、

その名代を快く引き受けてくれて、
嬉しい。

夫は、
昔から葬儀などのお付きあいを

大切にするが、
私も、

特に葬儀は大事なものだと
思うようになってきた。

若い時は、
あまりその意味合いいを

深く考えなかった気がするが、
今回の二つの葬儀でも、

人が生きることを
感じることができた。

そして、
二つの葬儀は最後に、

生きている人たちの
繋がりを強める役割も果たしてくれた。

岡山の葬儀が終わり、
空港への道すがら、

私の従兄弟の娘は、

『父が亡くなり、
おばあちゃんが亡くなって、

北海道との繋がりは
なくなるかと思ったけど、

代替わりができて良かった!』
と、

私たちの母の名代参列を
とても喜んでくれた。

親戚との繋がりは
鬱陶しいと思う風潮が強いけれど、

新しい世代は、
新しい関係の『親戚』を

作れるような気がする。
母方の親戚の繋がりは、

母の時代から
私や夫、姉の時代に

元気よく繋がれていったことを
実感した。

今日の葬儀は
以前当社の常務であり、

現在、
INDI株式会社代表取締役東出社長の

父親の葬儀だった。
東出社長は、

私の父方の従兄弟だ。
お互いに忙しく、

顔を合わせることも少なかったが、
偶然、小樽の古民家の建物検査をお願いしようと、

連絡を取ったばかりだった。
本当に久しぶりの連絡だった。

そして、
古民家の下見予定の前日、

叔父が急逝したと
連絡が入った。

それでも
予定した下見には東出社長は来てくれたが、

なんだかとても
不思議な気がした。

葬儀というのは
日頃あまり会わない親戚たちが

顔を合わせる機会だ。
火葬場では、

ゆっくり話もする。
昔のこと、今のこと、

まるで
失った時間を取り戻すかのごとく、

お互いが近しくなる。

岡山でも
札幌でも

叔父叔母従兄弟従姉妹、
と、

日頃会わない親戚の距離が縮まる。
葬儀は、

自分のルーツと、
同じ血を分け合った人たちの確認と、

その人たちとの
繋がりを感じる大切な場なのだと、

改めて
考えることができるようになったのは、

嬉しい年のせいなのだと
実感した2週間だった。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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