内の会社は、
小さな会社だけれど、

組織体制が変わり、
中途採用28歳のM君に

むつみさんの実務仕事を渡している。

なので、
会社にいるときは、

説明しているか、
チェックしているか、

みたいな感じだ。

なんだか、
むかーし昔の、

看護婦時代を思い出していた。
春になると新人看護婦さんが入ってきて、

仕事を教える。
覚える方も、

教える方も、
なかなか大変だ。

それでもみんな、
一年経つと別人のように

仕事をこなした。
中途採用28歳のM君は、

前の職場でも事務職だったので
仕事の覚えも早い。

おまけに、
ピンチヒッターで

現場にも行った。
入社してまだ、半月なのに、

素晴らしい。
新人K君も、

先輩に教えてもらいながら、
仕事を覚えていく。

二人とも、
すぐに戦力になっていきそうだ。

毎年、
新人が入社し、

我が社の若者率は
結構高いが、

今年、
新人K君、中途採用28歳のM君が

入ってきたら、
その若者たちが、

もっと元気になった気がする。
若いエネルギーが集まると、

もしかして、
何乗にも、

拡大していくのだろうか。
それは、

ある時、
一定の人数を超えた瞬間、

エネルギーの爆発的拡大に
なる気がする。

若いと、
未熟だし、

仕事もわからないことも
多いし、

挫けることも
しょげることも

あるけれど、
それとは関係なく

エネルギーは燃えるのだ。
以前は、

一人がしょげると
その負のエネルギーが蔓延したが、

今は、
がんばれよー

の気分で、
みんなが前を向く。

それも、
若いエネルギーのおかげなような

気がする。

気がつくと、
自分の孫が高校生だ。

若い社員たちの親は
私より若い。

え？
そうなの？

と、
社員の親の年に仰天だ。

歳を重ねると
エネルギーは安定供給みたいな状態で、

消えもしないけれど
燃え盛ることもない。

若い時のエネルギーは
燃えすぎたり、

消えそうになって
油を注いだりと

不安定だけど
その内に秘めたエネルギー源は

半端ない大きさなのかも
知れない。

うちの若い社員たちは、
騒がしくない。

どちらかというと、
静かな無口な方かと思う。

一番うるさいのは
むつみさんだ。

それでも、
エネルギーに満ち溢れている。

そのせいか、
仕事の説明をしていても、

私の中のエネルギーが
なくなることはない。

本当に不思議だ。

若者の採用に
多くの会社が苦慮している中、

こんな小さな会社に
多くの若者が集まってくれて、

自慢話になりそうだから
やめにしよう。

若者にエネルギーを貰って
幸せなむつみさんである。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。