お助けマンが我が家にやってきた。

彼女は、
和装の【和光】の臼杵さん。

あれは、
先週のことだった。

愛知県に住む長女から、
孫の、

小学校と中学校の入学式に
着物を着たいので、送って！

と、言ってきたのだ。
着物は、

私の母が昔あしらえて
くれていた。

が、
母は今、

施設に入っており、
着物のことは忘れていた。

さて、
困ったのは私。

我が家に着物はある。
母のことだから、

一応一式は
用意してくれたと思うけど、

着物って、
半襟なるものもつけるんだよね。

帯締めってあるの？
足袋はどうしよう。

第一、
タンスの中で眠って10年？

今、
着物はどうなっているの？

長女は
着物については全くわからない。

当日は、
着付けを頼んでいるらしいが、

とにかく
娘が困らないようにして送らねば。

と、
思って気がついた。

そうだ！
和装の和光の伝右衛門会長に相談しよう！

で、
本日、

臼杵さんが出張してきてくれたのだ。

まずは、
着物に似合う半襟などを選んでもらい、

『これはいかがですか？』
おおおおおステキ。

こちらの帯締めの方が
合いますね。

と、決めたのは、
私のもの。

あ、良かった。
買わずに済むわ。

で、
コーディネートが決まったら、

次は、
長襦袢に半襟をつけてもらう。

え？
つけてもらえるの？

そう、つけてもらえるの。

私はお針は苦手だし、
まして、

訪問着用の長襦袢に
つけるのは自信がない。

『大丈夫ですよ。
おつけしますよ。』

有難い。
ついでに、

長らく日の目を見ずに、
シワができている着物の袖に

アイロンをかけてもらうことにした。
有難い！

で、
もっとついでに、

叔母からの形見の着物や
帯を見てもらい、

コーディネートをしてもらう。

私の母が、
孫のために買った着物やら

叔母の形見の着物など
我が家には結構あるが、

このままいくと
タンスの肥やしになりそうだったが、

臼杵さんが来てくれて、
タンスから着物が広げられると

急に空気は華やいで
なんとも幸せな気持ちになってきた。

洋服を買うときとは
全く違う華やかさだ。

何という贅沢だろう。

着物のコーディネートをしてもらい、
半襟をつけて、

アイロンでシワを伸ばして貰って、
足袋から下着まで用意して、

何の不安もなく、
長女に着物一式を無事送ることがでる。

おまけに、
着物でしか得られない華やかさも

味わえた。
着物を準備してくれた母への感謝と、

その気持ちを無下にせずに
娘に着物を着せることができそうで、

ホッとしている。
これも、

我が家まで、
出張してくれた臼杵さんのおかげだ。

家で、
着物が眠ったまま、

だけど、
どうしたらいいかわかんない！

の方々、
この出張サービス、

値段以上の価値あり！
ですぞー

と、
幸せな気分の春分の日である。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。