日刊せみなりーBLOG

宝!

更新日:2019/04/24

もうすぐ大型連休。
を前に、

現場やら
社内の片付けに大忙しだが、

むつみさんは
今日の午後から社外活動が活発になるので、

午前中で
社員としばしのお別れだ。

空は晴れて
屋外の方が暖かい。

『これは、倉庫に入れて。
これは、車庫ね』

と、
よく動く若者たちに力仕事も頼み、

社内は
どんどん綺麗になる。

あとは、
これを維持していかなきゃあ!

と、
心も晴れ晴れのまま、

『皆さま、良いゴールデンウィークを
お過ごしください。

私は、今週はこれで会社には来ません。
失礼いたします。』

と、
社員にさようならをした。

で、
向かったのは、

一つ目の用事がある大通り。
地下鉄を降り、

地下街を歩いて
丸井さんの方に向かう。

すでに、
マチは混んでいた。

時間がないので
お昼は、

牛乳とパンを買っていこう。
と、キタキッチンに入ったが、

レジに並んでいる人の長さに
キタキッチンは諦めた。

これじゃあ遅れてしまう。

それでも、
何を買いに皆さん、並んでいるの?

と、
興味が湧き、

店内をキョロキョロ。
すると、

丸井さん側の出口が
黒山の人だかりだ。

およよ
何を売っているのかしら?

と思ったが
人が多すぎて見えない。

少し離れて
背伸びをしてみたら、

どうもお菓子屋さんらしい。
なんだろう?

小さな看板を見たら、
白老のお餅屋さんか。

名前のところが
人の頭で見えないのだ。

時間がないのに気になり、
何を売ってんの?

と、
じっと見たら、

いえ、
聞いたら、

草餅みたいなものを、
お兄さんが、

『食べて、食べて、
食べってって』

と、
渡していた。

人垣の合間から見ると、
それは、

ラップに包まれた草もちに見える。
アンコの入った草餅をいくつかに切り、

一個一個ラップに包んでいるから、
手が汚れずに食べられる。

それ以前に、
そのお兄さんが、

ラップごと
『食べて!食べて!』

と、
見ているお客さんに渡すと、

お客さんは
全く抵抗せずに受け取り、

食べる。
そのリズムは素晴らしく、

これだけ試食をさせる技は
すごい!

と、
その声だけ聞こえる、

売り子のお兄さんに、
感動した。

この種の売り方は
試食させてなんぼ!だそうだ。

昔、
試食売りバイトをしていた娘から聞いた。

試食で食べさせる目標も
あるそうだ。

なるほどねえ

だから、
このお兄さんの腕は

大したものだ。
そして、

お餅も売れて、
レジが行列。だったのだ。

私も
その草餅を食べたかったが、

黒山の人を押しのけて手を出す勇気もなく、
お兄さんの声だけ聞いて、

キタキッチンを後にした。

それにしてもあのお兄さん、
凄腕だわ。

白老の宝である。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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