日刊せみなりーBLOG

思い込み?

更新日:2019/07/23

先入観とか、
思い込みほど、

判断を誤らせるものはない。
と、

我が身を振り返り思う。

大昔、
看護婦時代の忘れられない経験は、

思い込み。
中心静脈栄養と言って、

今でもあるが、
太い静脈に、

お医者様が特別の管を入れる点滴で、
多分今でも、

難しい技術のうちに
入るのではないかしら?

看護婦は、
その点滴に付く管類を、

毎日、あるいは数日に一回、
全部変える。

一番大事な先生しか入れられないとこは、
いじらないのだが、

なかなかこれが大変で、
コッヘルというハサミに似てるけど、

切るものではなく、
管を押さえて、

流れなくするための道具を使っていた。
私は、

必要物品を
全て揃えて患者さんのところに行き、

チャチャチャと作業を始めて、
コッヘルでパチン、

と、
押さえたら、

ギャ!
パチンと切れて、

点滴が床にバチャバチャ流れた。

問題なのは、
静脈に入っている方で、

そのまま行くと
血液が逆流して流れ出す。

私が使ったのは
コッヘルではなくて、

クーパーと呼ばれるハサミだったのだ。

私は猛スピードで処置室に行き、
コッヘルを掴んで病室に行き、

ことなきを得た。
今思い出しても心臓がドキドキする。

そして、
切ったのがビニール管だったから、

まだ良かった。
先生しか入れられない方だったら、

えらい騒ぎになっていた。

これは、
何が悪かったかというと、

準備をした時、
コッヘルだけを処置室の台に忘れ、

処置が始まって、
コッヘルを忘れたことに気がつき、

慌てて戻って、
その台からコッヘルを取ってきたのだが、

偶然にも、
誰かがコッヘルをしまい、

クーパーをそこに置いたのだ。
ものすごい偶然だけど、

私は処置台にあるのは
コッヘルだと思い込んでいるから、

なんの疑いも確認もせず、
バツッとやってしまったわけだ。

もう一つは、
新幹線の時間。

思い込みで時間を潰していたら、
よく見たら、

すでに時間は過ぎていた。
当たり前に指定席はぱあ!

自由席で帰ってきた。
汽車といえば、

ホームの思い違いもよくあって、
北斗だと思ったら大空だった。

まあ、
この手の時間の間違い、思い込みは、

結構あるので、
飛行機、電車は、

切符を何回も見ることにしている。

何かで読んだが、
人間は、頭の中に膨大な過去の記憶があり、

その潜在意識が先入観となって、
色々な判断をしているらしい。

どんなことも
今の情報を素直に見る。

切符の時間は確認をする。
先月と時刻表は変わっているのだから。

まずは、
私は思い込みやすい性格だ。

と、
認識することから、

始めようと思っている。
はい。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役中野むつみでした。

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