日刊せみなりーBLOG

朝の出会いは

更新日:2019/07/25

ステキな出会いは
突然やってくる。

今朝は、
整形的一病息災の受診日。

黙っていても骨が折れると
医師に太鼓判を押され、

ただ今、
月一で病院に通院中だ。

大きな病院なので、
予約制でそれも時間厳守!

なのに、
バスを目の前に忘れ物を思い出し、

きゃあ!と、家に戻り、
仕方なく、

タクシーを拾った。

タクシー会社は、
定鉄観光。

運転手さんは、
70前後だろうか。

『道が決まっていますか?
お任せなら一番近い道ですね』

とても感じが良かった。

私は急に、
このタクシー会社を贔屓にしていた父を

思い出した。
『うちの父が生きている時は、

こちらばかりを利用し、
そして、そのうち気に入った運転手さんに、

直接、電話してたんですよ』

何という名前の人ですか?と、
運転手さんが聞いた。

『Sさんです。
父が倒れて口も聞けなくなった時も、

病院までご夫婦でお見舞いに
来てくださったんです』

私が答えると、
運転手さんは、

『Sさんなら、それは良い人です!
会社の中でもピカイチで管理職がいらない人でした』

何と嬉しいこと!
父の人を見る目は確かだ。

それにしても、
管理職がいらない人という表現が

面白い。
この運転手さんも、

Sさんに負けず劣らず、
良い人のようだ。

運転手さんに、
『どなたかお見舞いですか』

と聞かれたので、
整形的一病息災と骨粗鬆症の事を、

私は自慢げに話し、
『きっと、若い頃、

タバコとお酒、コーヒーばかりで、
食べずにいたからですね。

食べないと人間は
自分の骨から栄養を摂って、

骨がスカスカになるらしいですよ』
と、付け加えた。

これは本当の話だ。
だから、

若い時のダイエットは
危ないのだ。

運転手さんはいった。
『タバコが悪いんですよ。

タバコを吸うと
食欲もなくなるから。

僕も昔吸ってたんですけど、
40の時、やめました。

ある時、
お客さんに言われたんです。

今時、タバコを吸うなんて、
田舎もんだね。

都会的な人は、
タバコなんて吸わないんだよ。

タバコを吸って会議をして、
良い考えが出るわけないじゃん。と。

僕は、その時、
その通りだ!と思って、

時計台の前で最期の一本を吸い、
そのまま、やめました。

1日40本吸ってたんですよ。』

これはびっくりだった。
喫煙は完全に中毒だから、

やめるのは厳しい。
この運転手さんもその時まで、

何度も禁煙しようとして、
失敗をしていたというが、

この方にとっては、
自分が都会的でないということは、

許しがたいことだったのだろう。

そんな楽しい時間を過ごして
病院に着いたら、

いつもより500円も
タクシー代が安かった。

なんだか
良い一日になりそうである。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役中野むつみでした。

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