日刊せみなりーBLOG

釧路のお蕎麦やさんで

更新日:2019/08/09

釧路で目覚めた。
外は雨。

昨日、
ホテルに着いたのは

6時を大きく回っていた。

涼しいというより
寒いという気温で、

私は夏のワンピースを着てきたことを
後悔したが、

まあ仕方がない。
夕食は奢るよ!と、

今回の相棒一本気Oさんに言ったけれど、
彼が選んだのは、

ホテルの裏にある蕎麦屋、
東家。

その店の横に
居酒屋もあったが、

一本気Oさんは
お蕎麦が食べたいという。

『もうすぐ健診だから、
頑張ります!』ということらしい。

そうですか、
ならそこにしましょう!

釧路の東家は
グリーンの蕎麦で、

私はあまり得意ではないが、
まあいいか。

暖簾をくぐると、
綺麗に片付いた店から

おばあさんが顔を出した。
一人で切り盛りをしているらしい。

一本気Oさんは、
『親子蕎麦大盛り!』

私は、
『花巻蕎麦!』を頼んだ。

客は私たち二人きり。
店の真ん中に置かれた、

大きなポット式石油ストーブを
つけたい感じの日だ。

おばあさんは、
『花巻は海苔が乗ってるだけですよ』

と、
私に確認をした。

『はい、大丈夫です。
私、花巻、好きなんです』

と、答えると
おばあさんは、はい、

と言って厨房に消えた。
本当に一人のようで、

小さい店が大きく感じた。

私が初めて花巻蕎麦を食べたのは、
美国のお蕎麦やさんだ。

岩のりがこれでもか!
と言うくらい乗っており、

それ以来
あれば頼む定番になっている。

しばらくして出てきたお蕎麦は
白い更科蕎麦だった。

海苔は多くはないが
値段が600円だから、

十分な量だと思った。
薄いスッキリした出汁で、

冷えた体に美味しかった。

一本気Oさんの親子蕎麦には、
半熟卵が落としてあった。

こちらも美味しそうだ。
二人でお蕎麦をすすりながら、

珍しく静かに食べていたら、
店のおばあさんが、

やっと一息ついたね。
ひどい暑さだったわ。

お客さんはどこから?
札幌!

いやあ
札幌は暑いから。

信じられない暑さだわ。
冬は雪も多いし、

釧路は滅多に降らないんだよ。

と、
話しかけてくれた。

そうですね。
今年は釧路も暑かったようですね。

と、
返すと、

おばあさんは
火照った顔で頷いた。

厨房で火を使ったにせよ、
顔が火照るような気温ではないが、

釧路の方にとっては
この間の暑さは異常であり、

この肌寒いような気温でも
暑いうちに入るのだろう。

釧路は、
ハリマオウN社長こと夫の故郷だ。

両親が健在な時は
夏休みは釧路に来ていた。

霧が出て、
子供たちに長袖長ズボンは必需品、

ストーブに火を入れることも
よくあった。

それでも子供たちは嬉しくて
走り回っていたっけ。

今は我が家がその状態だ。

一本気Oさんも私も
ツユまで飲み干し、

店を出た。
一本気Oさんが、

『あたりの店でしたね。』
と、言った。

釧路駅のすぐ近く、
ホテルルートインの裏手。

機会があれば是非どうぞ!
のお蕎麦やさんだった。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役中野むつみでした。

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