日刊せみなりーBLOG

蝶々夫人に思う?なんのこと?

更新日:2019/08/17

夏休みも最終盤、
ハリマオウN社長こと夫は、

孫たちと映画に出かけた。

私は時間を頂いて、
歌の練習と美容院。

月に1、2回習う歌は、
私の気分転換であり、

カウセリング効果を
兼ねている。

夫には申し訳ないが、
絶対確保したい時間でもある。

歌の先生は、
めぐみ先生。

東京に居を構えつつ、
札幌の練習もしてくれる美人先生だ。

本職は、オペラ歌手。
中々オペラの世界は大変らしく、

本場イタリアでも、
劇場は衰退傾向だと、

めぐみ先生は思案顔だった。
まして、

日本、北海道となると、
オペラ人口は少ないと言う。

『そうですよねー
私もオペラは敷居が高いし。

でも、蝶々夫人は知ってますよ』
と、私が言うと、

『蝶々夫人はとっても泣ける話なのよ』
と、

蝶々夫人を現代風に話してくれる。

めぐみ先生は、
先日札幌で公演された蝶々夫人にも、

出演された。
まあ、なんですね。

男女の仲は、
今も昔も同じようで、

このやろう的な話だったが、
最後は蝶々夫人が自害するそうで、

ここが現代とは違うようだ。
で、

悲しい蝶々夫人の後は、
むつみさんの、

いのちの歌。

『はい、もっと喉を狭くして!』
これが、昔習った歌とは根本的に違うとこ。

昔は、
喉を広げて!と言われたが、

喉は狭くして
鼻の上、眉間あたりに響かせる。

喉を狭くするのは、
喉を締め付けることではないらしい。

『喉を狭くして、
鼻の上の狭いところを突き抜けるんです。

狭いところに響いた声は、
波紋になって遠くまで響くのです』

たしかに先生の声は、
遠くまで響く。

『感情を表現するのはそれからです』

そーよねー
泣けちゃう歌だけれど、

浸っている暇がない。

私は喉を広げる癖がついてて、
高音になると、

喉がピカッと広がる。

『目に力を入れて、脇の筋肉を締めて!』
はいはい。

『下駄の鼻緒が当たるところに、
力を入れるんですよ。』

おおお。
ここは肝心要。

『太ももの内側に力を入れて!』
あーあへあほ体操と基本は一緒。

歌も体なのだ。

『めぐみ先生、私の太もも、
意地悪ばあさんみたいだから、

鍛えます!』

めぐみ先生は意地悪ばあさんを
知らないようだったが、

人間、
太ももは大事なのだ!

1時間弱の練習が終わり、
可愛いめぐみ先生とさよならした時には、

身も心も
軽くなっていた。

歌はある意味、
スポーツかも知れない。

私は、
蝶々夫人のような生き方は真似できず、

公演会には、
絶対行かないと思うけれど、

めぐみ先生の熱意にほだされ、
一度本格的オペラには行ってみようと思いつつ、

一人で、
子守をしてくれている夫の元に急いだが、

私は、
蝶々夫人でなくてよかった!である。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役中野むつみでした。

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