日刊せみなりーBLOG

雲を見て

更新日:2019/08/24

この歳になって、
やっと人生を考えることが

できるようになったのか。

昨夜、お通夜に参列した。
息子さんとは近しいが、

亡くなったお母様とは
初対面だ。

お坊様のお経と説教の後、
お母様の略歴が司会者から語られた。

ほんの数分のことなのに、
お母様の人生が見えてくるようだった。

きっとそれは、
息子さんたちから見たお母様の人生なのだろうが、

胸に響くものだった。
息子さんの穏やかな部分は、

きっと
お母様譲りなのだろうと

思った。

私は看護婦時代から、
患者さんの生きてきた道を

聞くのが好きだった。

病気は、
その時の環境のみならず、

人生の中で、
その芽がつくられていくと教わった。

病気の芽だから、
ある意味ネガティブなものが見えてくるが、

仕事が変わり、
違った意味で人が生きることを

考えるようになった気がする。

初対面の方の通夜の席で
その方の人生を感じられると言うのは、

自分自身も
人生をそれなりの時間、

生きてきた。
と言うことなのかも知れない。

京セラの名誉会長稲盛和夫氏は、
人生の目的は魂を磨くこと。

と、
仰っているけれど、

昨日の通夜の席で、
きっとお母様は綺麗な魂で旅立たれたのだろうな,

と、
思った。

毎日忙しなく、
あーだのコーダの言いながら、

『あら、また一言多かったわ』
『お前のは一言どころじゃない』

と、
社員の前でも、

言い合っている私と
ハリマオウN社長。

魂を磨くとは程遠い毎日だ。

それでも、
山の木の調査から帰ってきて、

道具の始末だけでなく、
自分たちが使わなかったプリウスの

掃除をしてくれている、
気遣いU君や健やかS君を見ていると、

有難いなあ
と思う。

りんごっこRさんの母校からは
3年目に入ったアンケートが来たが、

改めて、
みんな辞めずに働いてくれていることが、

嬉しかった。

ワシワシと生きている時は、
目の前のことしか見えないけれど、

きっと
歳を重ねて、

色んなことを
感じられるようになったのか。

そんなことを思いながら、
居間の自分の机から窓を見ていたら、

空がとっても綺麗だった。
朝は、暗い雲だったけれど、

青い空と白い雲が
増えている。

青い空の中を
雲がどんどん動いていく。

風があるのだなあ。

ふと、
地球以外の星でも

風は吹くのだろうか
と、思った。

一応、
高校まで理科も習っているけれど、

風っていいなあ
と思った。

青い空の中で
雲がどんどん形を変える。

地球っていいなあ。

この歳になって、
お葬式に参列させて頂く。と言う意味が、

少しわかった気がする。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役中野むつみでした。

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