日刊せみなりーBLOG

退職届請負人?

更新日:2019/09/26

どんなことも
長所と短所は背中合わせ。

例えば、
道民のゆっくりかげん。

いえいえ、
私はゆっくりではありません。

と、
言われる方も多いかも!だが、

例えば、
企業経営でも、

本州の勉強会に行くと、
そのモーレツさに

ビックリする。
なんというのか、

北海道の人はゆっくりすぎる。
だから、

女性経営者の勉強会でも、
津軽海峡を渡ろう!

を合言葉に、
本州勢と触れ合って、

そのパワーを
頂こう!と呼びかけているのだが、

そのゆっくりかげんがある分、
人との触れ合いというのか、

関わり合いは
まだ健全に残っている気がする。

先日、
経営者の勉強会後の懇親会で

関東地区の方と
お話をしたら、

驚くなかれ、
今は、退職届代行と言う会社があるそうだ。

友だちに言ったら、
テレビで見た!と言っていたから、

社会的にも驚かれて
いるのだろうか。

退職は
離婚のようなもので、

お互いが
気持ちよく!というのは

難しい。

私は、
36歳の時看護婦を退職したが、

その退職届に、
その理由を事細かに書いた。

体力が続かないこと
また働きたいと思っていること

などなどだ。
もちろん、

直属の上司にも言った。
体のことだから仕方がないね。的に、

受け入れて貰ったが、
退職届にもちゃんと気持ちを書くものだと

思っていたのだ。が、
当たり前に総務の人から、

『中野さん、
退職届には一身上の都合で。

と書いてください』
と言われ、

なんだか寂しい思いをした。

退職も
辞めたくて辞める人もいれば、

否応無しに
辞める人もいる。

でも、
それを上司や会社に伝えるのは

社会人として
当たり前のことだと思っていた。

そうー言えば
しばらく忘れていた事を思い出した。

私は、
退職届を受理されても、

心の中では
不甲斐ない自分を受け入れられないでいた。

なので、
退職日、

廊下でたまたま会った総婦長さんに、
『あら!今日で終わり?ご苦労様』

と、
さらりと言われたことに、

実は腹が立っていたのだ。
こんなに頑張って来たのに、

退職する時に、
あら、はないでしょう。

もっと、
心を込めて言って欲しい。

そんな気持ちだった。
その総婦長さんを冷たい人だと

私は思った。
ところが、

縁とは不思議だ。
私がこの会社に入り、

友人と
『リフォームを考える女性たちの会』

と言う、
リフォームセミナーの会を始めたら、

その総婦長さんが
聞きに来たのだ。

話す人が私とは知らずに。
そして、

『むっちゃん、
元気そうに活躍してるんだね。良かった。』

と言ってくれた。
私はその出会いで、

総婦長にあったわだかまりが消えた。

きっと、
私が勝手に作ったわだかまりだったのだろう。

退職は面倒な事だ。
でも、それを乗り越えるから成長もある。

北海道の
のんびりした環境の中で、

人間関係を学んで、
せめて、

退職届は自分で出せる人にならなければ、
と思う。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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