昨夜、
夜の7時過ぎに稚内に入った。

運転はできないので、
おしゃべり係の私だったが、

一日中助手席も疲れ、
『ごめん、今日はコンビニ夕食でいい？』

と、
相棒のねあかのT君に言って、

ホテル近くのセコマへ。
体力があるときは、

二人で
稚内の美味しいものを食べに行くのだが、

それよりも
横になりたいが優った。

ホテルは、
南稚内にあり、

小型だが
ツアー客も入っていた。

【にほんのてっぺん稚内の旅】
【はるかなる最北端の旅】

なあるほど。
その通りだ。

それにしても、
紅葉もほぼ終わり、

こんな寒い時期に
どこからいらしたツアーだろう。

と、
気になったが、

セイコーマートのご飯を食べたら、
バタンキュー。

いやあ、
疲れた。

で、
翌朝、早くに起きて、

ホテルについている温泉に入った。
小さいけれど本物の温泉らしい。

体はしっかり冷えていて、
湯船に入ると、

はああー
と思わずため息だ。

いいなあ温泉。
一、二名の方々と

お風呂でご一緒になったが、
おはようございます！は言えても、

どちらから？は
中々聞けない。

だって、
お互い裸ですし。

それでもやっぱり気になったので、
お風呂から出た後、

ロビーでコーヒーを
振舞ってくれたホテルの方に聞いてみた。

『この二つのツアーは
どちらからですか』

コーヒーを
私に渡しながら、

ホテルの男性は、
『九州です。二つとも九州のツアーです』

と、
答えてくれた。

九州！

私は、
素っ頓狂な声になった。

だって、
九州ですぞ！

この寒空に。
たしかに九州から見たら稚内は、

にほんのてっぺん
だし、

はるかなる最北端
だろうと思う。

いやはや
よくぞいらして下さった。

よく見ると
ツアー客の方々はセーターにズボン、

ダウンコートの方も
おられる。

たしかに
気温は九州の真冬だ。

そして、
今朝の稚内は強い風と雨だった。

さむいー
でも、どなたも暗い顔もしていない。

寒いと覚悟して来てくださっているのか。

晴れていたら、
樺太サハリンも見えたかも！

だが、
残念ながら今日は利尻も

見えなかった。

多分、
稚内のかたが九州を感ずるより、

ずっと
九州のかたにとって

稚内は遠い国のはずだ。
本当に最果ての場所と思われる。

それでも皆さん元気に観光バスに
乗っていかれた。

今日は
どちらを回られるのだろうか。

私は二杯目のコーヒーを頂いて
部屋に戻った。

きょうは再び旭川経由で
札幌に戻る。

車が中川町を越えたあたりから、
霧が出始めた。

それも
なんというのだろうか。

民家の屋根あたりを
モヤモヤっと覆う感じで幻想的。

山の下の方に霧があって
上は見える。

うーん綺麗だ。
観光客のみなさんにも

お見せしたい光景だった。

にほんのてっぺん
宗谷地方も魅力的でる。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。