日刊せみなりーBLOG

聞いてみて

更新日:2019/11/21

昨夜、
ハリマオウN社長と2人して早退し、

とある会に行ってきた。
それは、

【障がい者当事者の話を聞くサロン】だ。

今年、
近い親戚の人が事故に遭い、

少し障がいが残りそうで、
何か手伝いは出来ないかと思っていたところ、

車椅子の建築士牧野さんから
お誘いを頂いた会だ。

牧野さんも中途障がい者で
この会の代表をされ、

先日、
北海道から表彰もされている。

夫を誘ったのは、
アッシー君をお願いしたいこともあったけれど、

きっと学びも多く
感動も多いと思ったので、

その空気を一緒に感じたかったのだ。

昨日のその会は
2人の方のお話だった。

重度の鬱から
障がいが残った方

繊維筋痛症という原因不明の病気で
障がいを持たれた方の

お二人のお話をお聞きした。
聞いておられる方々は、

ご自身も障がいを持たれている方、
支援側の方、

そして、
ご家族の方など

20名以上おられただろうか。

お話ししたお二人は、
障がい当事者講師の会すぷりんぐの

講師役だが、
やっぱりご自身のことをお話するのは

大変なことだと思うのだが、
お二人ともなんというのだろうか、

その緊張に柔らかさがあるのだ。

そして、
聞く人たちも柔らかい空気を

持っていた。

お二人のお話は、
自分がその立場になったら

耐えられるだろうか、
という内容だったが、

お二人とも
どこかの時点で、

病や世間と闘わず、
自分とも闘わず、

受け入れながら
前を向き始めた。と、感じた。

そして、
質問に対する二人の答えを聞きながら、

周りの助けや支援を
素直に受け入れているとも、

感じた。
だから、空気が柔らかいのだ。

逃げとも違う。

まだ33歳と仰るKさんは、
自分のポパイのほうれん草の話をされた。

それは義父の
『お前ならできる。絶対できる』

という言葉が
ポパイのほうれん草のように、

自分に勇気を与えるというのだ。
色々挫けることもあるけれど、

あれより悪くなることはない。
また上がればいいのだと思うと同時に、

義父に言われた、
お前ならできるという言葉を思い出すと

メキメキ勇気が出てくるそうだ。

もう一人の女性は
二人の子どもの母親で

子どもを施設に預けながら
生きてきたこともあり、

子どもに対する負い目もあったけど、

『産んでくれてありがとう。
おかあさんの子どもで感謝してます』

と娘と息子に言われたことが
生きる希望になっていると

言われていた。
私は、

障がいがあるということで
お二人は話されているけれど、

お二人のお話は
全ての人に共通することだと

感じた。
人生の岐路の時、

どう生きるか
逃げるのか、前を向くのか、

闘うのか
向き合うのか

それで人生は全く違うものに
なるのではないだろうかと。

一緒に行った夫とは
深くは話合わなかったけれど

何か共通の感動を得た気がした。
もちろん、

近い親戚の人の目も
輝いていた。

力がなくなりそうな時
行ってみると、

前を向きたい人なら
全員勇気をもらえる会であること、

間違いなし!である。

お節介の達人
マチづくりのご相談承り役 中野むつみでした。

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