日刊せみなりーBLOG

猫が決める事かしら

更新日:2019/12/18

あなたなら、
どうする?

歌じゃあない。

実は、
秋口に

裏の方が引っ越した。
その時、

飼っていた猫が二匹、
逃げてしまったそうだ。

会社の裏なので
気になっていたら、

ある日、
庭先を歩くその黒猫を

見つけた。
元の飼い主は、

何度か呼び戻そうとしたけれど、
猫は寄っても来なかったそうだ。

私は心配になり、
2、3度餌を買ってきて置いたが、

その猫が食べたのか
他の猫が食べたのか

不明だったが、
とにかく、

餌は無くなっていた。
そのことを裏に住んでた方に

電話でお話をした。
その方は、

もう一度、
捕まえようとしたが、

やはりうまくいかなかった。
そのうち、

その猫は、
向かいの家から

餌を貰うようになった。
どうも不憫で仕方がなかったようだ。

でも、
飼う事は出来ない、

と、
仰っていた。

それから
何ヶ月もたっているが、

猫は相変わらず、
向かいの家に顔を出していた。

餌をやっているのだろうか?

気になって見ていると、
向かいの奥さんは、

餌をやるのを
やめたようだ。

それでも
気になるのだろう。

その猫を追っ払いながら、
心配そうに見ている。

ハリマオウN社長も
見ているようで、

『おい、あの猫どうする?』
と、

私に聞く。
どうすると言っても、

どうしようもない。
会社で飼うわけにも行かず、

第一、
人間の手元には来ないのだ。

餌だけ食べたら
逃げていくのだから。

それでも餌をやり続けるのか。
誰がいつどこで?

我が家には、
昔、2匹の猫がいた。

クロは17歳、
ミケは24歳まで生きた。

私は動物が大の苦手で、
犬も猫も触るどころか、

そばに来ただけで
飛び上がる。

夫は反対に
動物が大好きで

特に、
猫には目がないようだ。

ある日、
小学生の娘が

捨てられた子猫二匹を
内緒で連れて帰り、

夫と3人の娘たちに
押し切られる形で

猫を飼い始めた。
すると、

あんなに苦手だったのに
猫が可愛くなった。

クロのお骨は
実家の桜の木の根元に埋め、

ミケのお骨は
未だ家にある。

義母は
大の猫好きで

どら猫に餌をやっては
義父に怒られていたそうだ。

結局、
野良だから子どもを産み、

社宅では育てられなくて
義父が川に捨てにいく係だったそうだ。

その話を
夫は時々していた。

義父が釧路に家を建てると
義母はすぐさま猫を飼った。

毛むくじゃらの猫だった。

『今でもね、
野良猫が来るの。

我慢して
餌をやらないのだけれど、

春になって
その猫が顔を出したら、

よく頑張ったね!
って、餌をやるの。

ねえ、父さん。』

引っ越した裏の家の猫で、
お向かいで餌を貰っていた猫。

私は、
自分で飼う気にはなれない。

可哀想だけれど。
でも、

誰か捕まえて飼ってくれたら、
どんなにホッとするだろうと、

思っている。

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