日刊せみなりーBLOG

赤井川村編

更新日:2007/05/15

『藻岩山はすばらしい!卒業ありがとう!』

中学校の体育館に娘の声が響き渡った。会場が沸いた。

卒業証書を受け取り壇上を降りる時、パフォーマンスをする男の子は多いが女の子ではうちの三女だけであった。

卒業式に出席していた私は”顔から火”であったが、周りのお母さん達からの評判は上々で『他の男の子より数段良かった』と言われた。

藻岩山の存在は大都会札幌を自然の薫りのする街にしてくれているようだ。

うちの子供達もその麓に生まれ藻岩山の色づきで季節を感じながら育ってきた。

この三女は今春本州の大学を卒業し、『北海道を元気にしたいから道内企業に就職する』と言って砂川の会社で働き始めた。元気いっぱいの女社長さんに惚れ込んだのだそうだ。

我が子ながらこの心意気を嬉しく思う。

北海道の若者は捨てたもんじゃない。

北海道を愛し頑張っている青年はいっぱいいる。

その中の一人・・・

彼は赤井川村の石川君、33歳位かな・・・日焼けした顔に大きな目、明るくやさしい青年だ!

彼に初めて会ったのはもう、随分前でその頃彼はI建設という会社で測量士をしていた。

道内の現場を転々としながら『いつか赤井川村に帰って親父の後を継いで農家になる』と言っていた。

そして3年前、彼は会社を退職し本当に農家を継いだ。 

おいしい道内米をつくるのが夢で家では米づくり担当になったらしい。

しばらくして、ハット(彼の愛称)んちの米はうまい!と私の耳にも入ってきた。

米にはちょっと・・イエイエ・・かなりうるさい私は”彼の心意気は買うけれど、ショセン道内米・・”と食べた事はなかった。

今までも、じゃらんの合い言葉”もっと道内米を食べよう~”に共感し挑戦したことはあったが、やはり道内米は不味かったから・・・。

ところが、去年の秋、夫が私には相談もなく買ってきた。ハットのお米10㎏も!

石川君を好きな事と米は別問題だ。おいしくない米は食べられない。と・・・

『どうすんのよ~10㎏もぉ~!   道内米は冷めたら不味いんだよ~!』

私は鼻の穴を広げてプンプンし、ブツブツ言いながら米を研ぎ、ため息をつきながら炊飯器をONにした。

さて、夕食の時、

茶碗に収まる白米は思いの他光っていた・・。

『きれい・・』

チョット機嫌を直して一口むしゃむしゃ・・・

・・・あらら・・・もしかして・・・おいしい・・・・

う~ん・・あら!おいしいわ・・このお米!!!

もっとびっくりしたのは、次の朝冷めたご飯を食べた時である。

『かおる~(これ夫の名)  このお米すごい!!  冷めても美味しい道内米なんてあるんだ!本州米よりずーと美味しいよぉ~』

昨日とは打って変わり掌を返したような私の笑顔に夫は呆れておりました。

もちろん、それからは石川くんちのお米を取り寄せておりまする。

そして、これでつくった塩おにぎりがまた、おいしいんだな~

飲んべえの私はこの塩おにぎりで冷や酒(千歳鶴の”蔵”や北の錦の”まる田”なんかいいな~)を飲む時が一番幸せ・・・ウフフフ。

ごめんね。石川君。   貴方がすんごい努力をしてつくったお米を食べてもみないで”ショセン道内米”なんて思って・・・。

今、道内米は変わってきているんだね。

今年もおいしいお米を作るため、安全なお米を作るために、ボソボソと・・・力強く、米作りを語る石川君、がんばれ~!

そして、私にもっともっと美味しいお米を食べさせてね。  

私も、もっとおいしいお酒を探して待っているわ。

PS  ところで、

赤井川村には石川君んちのお米以外にも、野菜、牛乳、卵、ハムソーセージ、漬け物等々、小さい村だけど美味しいものがいっぱい!です。

赤井川村にはそんな頑張っている村のみなさんの為の日帰り温泉があります。

うちの会社では、夏は家族も一緒に余市でキャンプをし、帰りにはこの温泉につかり、入り口で売っている野菜を買い”来年も来ようね”とみんなで顔をホコホコさせソフトクリームを食べるのが年間行事でした。昔は・・・・

でも・・・

今はありません。

うちの社長の中野が”決めた事はやるべきだ!”と台風時強行決行したキャンプの次の年から・・・。

まあ、この台風キャンプのお話はまたの機会に、社長の許可が出ましたら致します。 

興味のある方は、どうぞ、うちの職員にお聞き下さい、仕事の打ち合わせのついでにでも・・・・・。

          

           

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