『終わったぞ・・何か　他にあるか？』

チョコッと大変な追い込みの時、
モゴモゴN社長の猫の手が始まる。

『そしたら、早や打ちKちゃんとコピーして下さい～』

『なんだ、どうすればいいんだ～』

むつみさんにはよく分からないコピーがある。

今時のコピー機はパソコンと繋がっていて、
コピー機で写真を呼び込みパソコン内に保存できるらしい。

よく分からないが、二人で掛け声を掛け合ったほうが、
うまくいくと言う。

『モゴモゴN社長、声をあげないと早や打ちKちゃんがやりにくいでしょ！』

なんて言われても、モゴモゴN社長の、
モゴモゴは変わらない。

モゴモゴN社長と初めて組んで仕事をした早や打ちKちゃん、
ニコニコ気長に『は～い、次いきま～す』

コピー無事終了！

『次、チェックか・・』

“昔取った杵柄”で・・・お手伝い。

『モゴモゴN社長！今は、違います。そういうやりかたじゃあ　ないです。』
『いやいやいや・・うん？そうなの？』

うちの会社のモゴモゴN社長、
珍しいほど、社員と議論する。

慣れるまでは、『社長にそんな言い方いいわけ？』
って思うけど、

慣れたら、みんな同じになる。

だから、猫の手になるらしい。

社長に気を使う位なら、
猫の手になって貰わない方がいい！

『いやいや、この間は釧路のお客様の前で議論になっちゃって・・
あれは、失敗・・。お客様の前だからね』

でも、モゴモゴN社長は全く気にならない・・。

『で、どうするんだ？』
『はい、こうしてください』

まだまだ、モゴモゴN社長の猫の手は続く・・・・

だいぶ、長老の猫だが・・・・。