日刊せみなりーBLOG

友だち・・・

更新日:2013/03/12

私は何も出来ない所為か、
非常に優秀な人に支えられ生きてきた。

中学高校は一貫教育のF校卒業だが、
そこは生徒会が一つしかなかった。

(今は知りませんよ)

だから、
中学三年生で始めて生徒会に関わる事が出来た。

下っ端だ。
上級生に囲まれて、なにやら頑張った。

そして、
高校2年生の時、生徒会長になった。

今度は優秀な同輩後輩たちが支えてくれた。
特に、同じクラスのMちゃんは、

全く生徒会に興味の無い女性だったが、
私が心配で(多分)、生徒会活動に加わった。

生徒会ではよく文章を作った。
新聞みたいなもの、方針等など・・・

特に訴え文などは生徒会長の役割だった。
ワープロもパソコンもないから、

鉛筆を舐めなめ、文章作りだ。
よし!できた♪♪

うふふ・・と眺めていると、
Mちゃんがやってきて、

『おむっちゃん、どれ見せて』
と、校正が始まる。

漢字の間違いは、
何も言わずにさらさら直してくれるが、

『おむっちゃん、助詞が違うわ、
ここは、【は】でなくて【が】よ。』

そうなの?で、直す。

Mちゃんの読書量は凄まじかった。
私は、(面白そう・・)と思わないと読まないが、

彼女は活字中毒に近かった。
私は、【が】も【は】も、

よく分からなかったが、
助詞が違うとおかしいと言う事だけはわかった。

何度も直されているうちに、
なんとなく、

助詞の使い方は、
理解できるようになった。

今でも、
どんな文章でも助詞が気に掛かる。

三つ子の魂いつまでも・・
生徒会室で私の横に座り、

『おむっちゃん・・』
と、付き合ってくれた彼女のお陰で、

どうにか、
文章を書けるようになった気がする。

これで、
漢字もうるさく言われたら覚えたのに・・

って、
彼女に言ったらなんと言うだろうか。

それぞれに、違う人生を生き、
今は疎遠になっているMちゃんを、

仕事上の文章の助詞を直して、
思い出した・・・・。

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